【みどころ】
2019 X1 SUPER 秋季リーグ戦 JAPAN X BOWL
パナソニックインパルス戦

セミファイナルでエレコム神戸ファイニーズと戦い、31-13と勝利したフロンティアーズ。7年連続で決勝の舞台JAPAN X BOWL(以下、JXB)に駒を進めた。相手は2015年に同舞台で戦い、敗戦したパナソニックインパルス(以下、インパルス)に決まった。あと1勝で目標の4連覇に手が届く。

過去の対戦
インパルスとは今シーズン第2節で対戦し、その際は45-27で勝利することが出来た。一つの相手のミスをきっちりと得点につなげることで試合を優位に進めることができた結果だ。翻って見ると、ミスがなければどのような試合になっていたかわからず、実力差はない。また直近のインパルスの試合を見ると、完成度がかなり高くなっており、前回の試合時は、オフェンス、ディフェンス共、未完成であったように思われる。過去のJXBの舞台ではこれまで2007年、2015年の2度対戦し、2度共敗戦している。フロンティアーズにとってはリベンジの機会だ。

vs パナソニックインパルス
インパルスはディフェンスラインが強力で注目されがちだが、直近の試合を見るとオフェンスラインがシーズンを通じ、整備されてきた印象だ。実際に、オービックシーガルズとの対戦を見てみると、第5節のラン総獲得ヤードが26ydだったのに対し、セミファイナルでは同210ydと飛躍的に向上している。それに対しフロンティアーズディフェンスはOLB#5マシスを中心としたディフェンスラインに期待したい。ランプレーを止めることができれば勝利に近づくだろう。一方、ディフェンスではキャプテンのDL#17モトゥに注意が必要だ。力強く早いラッシュをフロンティアーズのオフェンスラインがどこまでコントロールできるかが鍵になる。

4連覇に向けてFRONTIERSのやるべきこと
これまでシーズンを通してやってきた「目の前の1プレーに集中」をどれだけ高いレベルで体現できるかが求められる。決勝という大舞台、東京ドームというなれない環境、2万人を超えるお客様の前では誰もが緊張、もしくは高揚するだろう。その中で実力を全て発揮するためには、自分達のやってきたプレースタイルに立ち返ることが必要だ。今シーズンこれまでやってきたことを信じ、仲間を信じ、この舞台を楽しんで戦い続けることができれば勝利に近づくことができるだろう。グランドにいる選手だけではなくスタッフ、ファン等、フロンティアーズファミリー全員が一体となって勝利を勝ち取りたい。