【みどころ】
RICE BOWL
パナソニックインパルス戦
XリーグX1Super2021セミファイナルでオービックシーガルズと戦い17-10で勝利し、9年連続決勝の舞台に駒を進めたフロンティアーズ。今シーズンから社会人リーグ・Xリーグの優勝決定戦として生まれ変わったライスボウルでは第6節で対戦し敗戦したパナソニックインパルス(以下、インパルス)と再戦する。
vs オービックシーガルズ戦の振り返り
セミファイナルもFGで3点を先制され、追いかけるという展開から始まった。しかし、続くシリーズでランとパスを織り交ぜながら11プレーを繋いでTDを獲得し、逆転することが出来た。この後、課題であったFGを成功させ10-3とリードするも、キックオフリターンで大きくゲインされると、わずか4プレーでTDを獲られ、同点に追いつかれるという目まぐるしい展開で前半を終えた。後半最初のシリーズでQB#18高木からWR#85松井へ24ydのTDパスを決め7点差に広げると、そのまま攻守共に踏ん張り逃げ切って勝利することができた。2戦連続厳しい試合を制することが出来たことは、これまでのチームの取り組みが良い方向に進んでいるということを証明できただろう。また、自分たちのやるべきことを突き詰めることが出来た時に結果がついてくるという自信にもつながった。
vs パナソニックインパルス
インパルスはリーグ戦第6節に20-26で唯一敗戦した相手だ。最終の得点差こそ6点だったが、4Q3分20秒で19点差をつけられ、インパルスが余裕を持って時間を使わせながらプレーしている際に2TDを返すことが精一杯だった。
インパルスオフェンスの特長はやはりRB#5ミッチェルを筆頭とする4人のRBだ。タイプの違うRBが常にフレッシュな状態でプレーすることはフロンティアーズディフェンスの脅威となる。前戦ではある程度抑えることに成功したが、ライスボウルでは改善してくるだろう。インパルスディフェンスは、昨シーズン加入し、今シーズン大活躍のウェイクフォレスト大学出身のLB#39ウィリアムスが中心となる。すべてのプレーに絡んでくるスピードと運動量はフロンティアーズオフェンスにとってやっかいな存在だ。
チーム全体としては、フィジカルにプレーする選手が多く、フットボールの本質である、HIT、タックル、ブロックを高いレベルで実行する。これに対し、フロンティアーズは真っ向勝負し、勝利することが求められる。
FRONTIERSのやるべきこと
フロンティアーズのディフェンスは前戦でラン攻撃は合計64ydに抑え、ある程度の結果は残すことが出来た。一方でパス攻撃はQB#18ローレンスに37回パスを投げて28回成功と約76%のパスを成功させられ、課題が残った。パスの成功率を下げるために、DB陣のパスカバーだけでなく、DL,LB陣の激しいラッシュにも期待したい。フロンティアーズオフェンスは総獲得ヤードでインパルスの結果を上回っており、ある程度機能していたが、自陣で2回のファンブルがあり、いずれも得点に結びつけられたことが痛手となった。ライスボウルでは、思い切ったプレーが必要にはなるが、ミスをなくすことが最重要だろう。
今シーズン最後のゲームは厳しい試合になることは間違いない。どんな展開であろうとも、これまで大切にしてきた「目の前の1プレーに集中する」をこれまで以上に体現し、チーム一丸となってインパルスを撃破し、日本一奪還を達成したい。
NextGame
日時:2022年1月3日(月)15:00キックオフ
場所:東京ドーム