2021 X1 SUPER 秋季リーグ戦 第6節
パナソニックインパルス戦

チケット完売の注目の全勝対決は、序盤から白熱した展開だった。フロンティアーズのレシーブで試合がスタートすると、オープニングシリーズは自陣25yから。RB#2ニクソンの49yのビッグゲインが飛び出すなど、ゴールまで21yまで迫り、フォースダウンでFGを選択。しかし、キックは失敗に終わる。インパルス陣内21yからのディフェンスは、ファーストダウンを更新されたものの、LB#88大橋のロスタックル、DL#0マシス、LB#3久下の出足の鋭いタックルなどでパントに。そのボールをWR#9宜本が8yリターンすると、自陣でのサードダウン、フィールド中央でのフォースダウンギャンブルでもWR#9宜本へパスを決め、ボールを進める。そしてゴールまで8yとすると、最後はRB#2ニクソンのランでタッチダウン。フロンティアーズが先制を果たす。直後のキックでインパルスに51yリターンされると1Qが終了した。

フロンティアーズ陣内38yからのディフェンスと、ピンチで迎えた2Q。連続してファーストダウンを更新されると、その流れのままタッチダウンを奪われてしまう。ここからフロンティアーズオフェンスに、2シリーズ連続でファンブルのミスが出てしまう。ゴールまで35yと32yでのターンオーバー。スペシャルプレーを繰り出すなど、インパルスに攻め立てられたがディフェンス陣が奮闘。2度ともFGの3点に抑える踏ん張りを見せた。残り7分28秒、再び回ってきたオフェンスでは、WR#81中村へ7y、RB#2ニクソンへ23yのパス、さらにRB#2ニクソンの連続ランでゴールまで11yと迫ったが、QBサックを受けて後退。フォースダウンでFGを狙ったが、ブロックされてしまう。前半はタッチダウンを1つずつ、FGを3本決めたインパルスが9点リードした。

前半の悪い流れを断ち切れず、重苦しい雰囲気が続いた3Q。インパルスは後半最初のシリーズをFGの失敗に終わったものの、2度目のシリーズで69yをドライブしタッチダウン。一方のフロンティアーズは、2シリーズ連続で3アンドアウトのパントに。その後、LB#6徳茂のロスタックル、DL#91宮川のQBサックでインパルスの攻撃を抑えるも、ナイスパントで大きく陣地を回復されるなど、今ひとつ流れに乗ることができない。結局、3Q3度のオフェンスは、3シリーズ続けて3アンドアウトのパントに。フロンティアーズにとって、苦しい時間となった。

3Qから続いたインパルスオフェンスにFGを決められ、19点差を追った最終Q。自陣26yからのシリーズ、2度のギャンブルを、RB#2ニクソンのラン、WR#83柴田へのパスを決めてファーストダウンを更新。敵陣へ入ると、WR#81中村へ17y、RB#2ニクソンの14yのランでゴール前1yに。その1yをランプレーでもぎ取ると、残りは4分37秒。インパルスにファーストダウンを更新されながらも、残り2分19秒で攻撃権を得ると、パス主体のオフェンスで70ｙをドライブしタッチダウン。6点差まで追い上げると、残りは37秒。逆転勝利へ、望みをかけたオンサイドキックは、大きくバウンドするもインパルスがキャッチ。熱戦に終止符が打たれた。