【みどころ】
2020 X1 SUPER 秋季リーグ戦 第3節
エレコム神戸ファイニーズ戦

Xリーグ2020秋季シーズン第二節をIBM BigBlueと戦い41-21で勝利し、戦績を2連勝としてJAPAN X BOWL出場に王手をかけたフロンティアーズ、第三節はエレコム神戸ファイニーズ(以下、ファイニーズ)と対戦する。

vs IBM BigBlue
ファーストシリーズこそタッチダウンを獲得したものの、その後はBigBlueの積極果敢なディフェンスに苦しめられ、前半終わって1TD差とどちらに転ぶかわからない展開であった。しかし後半に入り、ディフェンスがBigBlueオフェンスを3&アウトに抑えるとフロンティアーズオフェンスも呼応するようにTDを獲得。少しずつ得点差を広げていった。最終的には20点差となったが、内容はそこまで差はなかったと思われる。オフェンスは前節に引き続き反則が多く、流れに乗りきれない状況が続いた。また、BigBlueのプレッシャーディフェンスに対し、アジャストが少し遅れた印象だ。ディフェンスはタックルミスこそ少なかったものの、セカンドエフォートで少しずつゲインを許した印象だ。また、前節は4つのターンオーバーを奪ったが、今節は試合終了間際のパスインターセプト1つであり、次節は更なる向上が期待される。

vs エレコム神戸ファイニーズ
昨年はリーグ戦とクォーターファイナルで2度対戦し、勝利することはできたが、非常に統率のとれた良いチームという印象だ。オフェンスはQB#19ソコールとWR#オヌワーのホットラインが2年目となり、更なる脅威となっている。わずか2戦で19キャッチ347ヤード3TDを獲得しており、X1SUPERの中でも断トツ1位の結果を残している。ディフェンスはDL#4ローリングスが3.5サックでこちらも1位だ。昨年のリーグ戦でもフロンティアーズオフェンスは2サックされており、対策は必須だ。

今年は新型コロナウイルスの影響でファイニーズの練習再開が比較的遅く、また、外国人選手の合流がシーズン開幕直前になったようだが、第一節に比べ第二節はコンビネーションが向上しているように見えた。またコンディションも良くなっていることが見て取れ、次戦までの2週間で更なる向上が見込まれる。この2戦のスカウティング結果にプラスアルファを想定した準備が必要だろう。ファイニーズは第二節にノジマ相模原ライズに敗れているものの、次節に勝てばJAPAN X BOWLへの道が残されているだけに、総力戦になることは間違いない。

FRONTIERSのやるべきこと
まずはQB#19ソコールとWR#オヌワーのホットラインを止めることが必要だろう。ある程度パスを通されることは覚悟のうえ、ロングパスやランアフターキャッチを最小限に抑えることで活路を見出したい。そのため、ディフェンスはDB#40アディヤミに期待したい。昨年はカバーしながらも競り合いでキャッチされるなど、悔しいシーンが見られた。今年はリベンジしてくれるだろう。オフェンスは前節で4サックを喫しており、OL陣の奮起が必要だ。中でも、ルーキーOL#55安藤に注目だ。前節は初スタメンで1試合全てに出場し大きな経験を得た。BigBlue DL#34ブルックスには手を焼いたが、その経験を基に次節は更なる活躍に期待したい。
ファイニーズは、非常に統率のとれたチームであるだけに、先にミスをした方がモメンタムを逃がす可能性が高い。フロンティアーズの取り組み、プレー等全ての面においてスタンダードが求められる試合になるだろう。

NextGame
日時:2020年11月22日(日)14:00キックオフ
場所:富士通スタジアム川崎