【アメリカンフットボール日本選手権 第78回ライスボウル by GA technologies みどころ】

  • 試合情報 
  • 日程: 202513日(金)15:00 KickOff 
  • 場所: 東京ドーム 
  • 対戦: パナソニックインパルス 

 

富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)は、セミファイナルでSEKISUIチャレンジャーズに快勝し、日本選手権「第78回 ライスボウル by GA Technologies(以下、ライスボウル)」に駒を進め4年連続でパナソニックインパルス(以下、インパルス)との頂上決戦となった。これまで、フロンティアーズは2021、2022、2023年と接戦を制し3連覇を達成しているが、2024春シーズンの神戸ボウルでは、3-13で敗戦している。これまでの対戦と同様に、最後の最後まで勝敗が分からない接戦が予想されるが、フロンティアーズの主将OL#64大久保を中心としてチーム一丸となり、日本最高峰のハイレベルな戦いを制してくれるであろう。 

 

  • 2023ライスボウル 振り返り

過去3年間、この両チームがライスボウルの舞台で激闘を繰り広げてきた。記憶に新しいのは、前回(2023シーズン)のライスボウル。1010の同点で迎えた第4クォーター、QB#18高木からRBの位置にセットしたWR#4サマジーへトスし、そして走ると見せかけたWR#4サマジーからWR#11木村へのタッチダウンパスを投げ、見事に成功した。このスペシャルプレーで勝ち越したフロンティアーズが、鉄壁のディフェンスでインパルスの反撃を凌ぎきり、劇的な勝利で3連覇を達成した。 

 

 ● 富士通フロンティアーズ 

これまでフロンティアーズは、8試合を戦い1試合平均47.9得点は、X1Superで最も得点力のあるチームである。一方、フロンティアーズのオフェンスを迎え撃つインパルスのディフェンスは、1試合平均6.8失点とリーグ最小で鉄壁の守備力を誇る。この得失点を大きく左右するオフェンスライン(OL)とディフェンスライン(DL)の攻防が注目ポイントの1つである。力と技のぶつかり合いが繰り広げられるライン戦を制したチームが勝利へ近づけることとなるのは間違いない。 

フロンティアーズのオフェンスを支えるOL#60山下、OL#64大久保、OL#71郭の日本を代表するオフェンスラインと、インパルスのDLジャボリー選手DL梶原選手のディフェンスラインとのマッチアップは見ものである。このフロンティアーズのOLに守られたQB#18高木からWR#4サマジー、WR#11木村、WR#84神へのパスが決まる。ランプレーでは、OLがRB#2ニクソン、RB#21三宅らのランニングバックの走路を作り、ビッグゲインを演出している。また僅差の戦いになると、キッキングゲームが重要となってくる。フィールドポジションを優位にするパント、3点をもぎ取るフィールドゴールは、K#5納所の右足である。時計を進めながら、少ないチャンスを確実に得点に結びつける試合運びにもご注目頂きたい。 

 

  ● パナソニックインパルス 

プレーオフでの2試合、インパルスのオフェンスは総獲得ヤードで対戦相手に劣るものの得点は上回り、勝ち上がってきた。ディフェンスが強く、インターセプトやファンブルリカバーで攻撃権を奪い、フィールドポジションを優位にし、少ないドライブで得点を上げていることがわかる。 

インパルスオフェンスの中心は、RB立川選手、RBジャモー選手の速くて強いランプレーである。フロンティアーズのディフェンスとしては、まずはこの二人のランプレーを止めなければならない。DL#95宇田、DL#54高橋、DL#10神山が最前列の真ん中に構え、相手OLを押し込み、LB#6徳茂、LB#50海﨑、LB#3久下、LB#44趙、LB#47山岸らのラインバッカー陣がタックルする形にしたい。ランを止め、パスを投げざるを得ない状況を作りだし、そうするとDB#7ブロンソンなどディフェンスバックやラインバッカーがインターセプトを狙う。このような試合展開で、インパルスの攻撃の芽を摘みたいところである。