ライスボウルトーナメントプレスカンファレンス開催
ライスボウルトーナメントのセミファイナルを終えたXリーグは、来年1月3日に行われる「ライスボウル」のプレスカンファレンスを実施。富士通フロンティアーズとパナソニックインパルス、「第76回ライスボウル」を戦う2チームが顔を合わせた。フロンティアーズからは山本洋ヘッドコーチと主将の趙翔来が登壇し、連覇に向けた意気込みを語った。
周知の通り、昨季からXリーグの優勝戦が「ライスボウル」となった。それに伴い試合形式は1クォーター12分の4クォーター制に変更され、第4Q終了時点で同点の場合は「タイブレークシステム」を適用して延長戦を行う。今大会ではフロンティアーズが三塁側、インパルスが一塁側のエリアを使用する。またハーフタイムには日本一を決めるボウルゲームに相応しい、ファンの記憶に残るよう新たな試みが行われる。タイトルスポンサーとして株式会社GAテクノロジーズが協賛し、現在の音楽シーンの第一線で活躍するパフォーマーのyamaがハイスペックな音響と照明演出によるステージショーを披露するという。
ライスボウルへの意気込みを聞かれた山本ヘッドコーチは、「昨日のセミファイナルに勝利し、ライスボウルに進めたことは素直に嬉しく、またこの舞台に立てることを光栄に思っています。昨日は勝利したものの課題も残りました。インパルスとは今季対戦がなく、これからしっかり準備したい」と話せば、主将の趙も「シーガルズに大差で勝利したインパルスには、昨年と違った強さを感じています。チャレンジャーとして胸を借りるつもりで全力でぶつかりたい」と、2人とも今季のインパルスを警戒しているとコメント。
記者からの質問で自分たちの強さについて聞かれた山本ヘッドコーチは「ここ数年でチームを支えてきたベテラン選手が引退や移籍し、メンバーが入れ替わっています。その若い選手を趙主将が中心となって、日頃からスタンダードを引き上げるように取り組んできたのがチームの総合力アップにつながっていると思います」と若い選手たちの成長を挙げつつ、各ユニットについても「オフェンスはQB高木のパス能力が高く上手くボールをデリバリーし組み立てられています。ディフェンスは若い力とベテランの相乗効果で、勝負どころで止めることができています。課題といわれたキッキングも納所が安定してきています」と、それぞれキーになる選手を挙げプレーの精度も高まっていると話した。
今年のライスボウルを振り返ると、最終Qにフロンティアーズが逆転するも、ワンポゼッション差のまま両チームの激しい攻防が続き、最後までどちらが勝つかわからないゲームだった。そんなゲームを引き合いに出し「ライスボウルの借りは、ライスボウルでしか返せない」と意気込むインパルスの小西俊樹主将に対し、「優勝したチームを超えられるのは自分たちだけ、その思いでシーズンを戦ってきた。今季のすべてをぶつける、集大成としてもう一度勝ちにこだわったプレーをしたい」と決意を語った趙主将。両チームが目指すは勝利のみ。熱戦となること間違いなしの「ライスボウル」を、ぜひ会場で見届けてください。