ニューイヤー駅伝 in ぐんま
第68回全日本実業団対抗駅伝競走大会

開催日時 2024年01月01日(月曜日)
開催地 群馬県庁 スタート、フィニッシュ
Athletes 出場選手

Results 大会結果

総合成績

1位トヨタ自動車4時間49分02秒
2位Honda4時間51分11秒
3位旭化成4時間51分27秒
9位富士通4時間54分32秒

(区間成績)

第1区坂東悠汰 区間25位35分19秒(群馬県庁 → 高崎市役所 12.3km)
第2区浦野雄平 区間13位1時間03分20秒(高崎市役所 → 伊勢崎市役所 21.9km)
第3区塩尻和也 区間23位44分20秒(伊勢崎市役所 → 三菱電機群馬製作所 15.4km)
第4区キメリ ベナード 区間18位21分37秒(三菱電機群馬製作所 → 太田市役所 7.8km)
第5区横手健 区間3位47分19秒(太田市役所 → 桐生市役所 15.8km)
第6区伊豫田達弥 区間11位33分45秒(桐生市役所 → 伊勢崎市西久保町 11.2km)
第7区中村匠吾 区間11位48分52秒(伊勢崎市西久保町 → 群馬県庁 15.6km)

Report 大会レポート

3年ぶりの優勝を目指した2024年の「ニューイヤー駅伝」。強豪がひしめくなか「前半でなんとか食らいつき、後半は粘りのレースができれば」と、レースプランを語る高橋健一監督。4連覇を果たした11月の「東日本実業団対抗駅伝」のメンバー5人に加え、2区の最長区間は2023年のMGCを走った浦野雄平、7区アンカーにはチームの大黒柱・中村匠吾と隙のない布陣で挑んだ。

1区

1区を任されたのは、キャプテン坂東。「区間賞を狙って、最低でも秒差でつなぎたい」とスタートラインに立った。スローペースでスタートすると、序盤に大塚製薬が飛び出し、レースを引っ張る展開に。9キロ付近では集団の後方で転倒があったがなんとか回避でき「大きな影響はなかった」という坂東。その後、10キロを過ぎて徐々に集団が縦長になると次第に遅れ始め、トップと37秒差の25位で2区へとつないだ。

2区


今大会から区間割とコースの一部見直しが行われ、21.9キロの最長区間となった2区。25位でタスキを受けた浦野は、すぐに3つ順位を上げて、集団をうまく利用しながら前を追う。順調に順位を上げていき、一時は9位集団に追いついたのもの、「10キロ以降は粘ることができなかった」と、我慢の走りに。ラスト2キロを切って大阪府警に抜かれて16位となるが、中継所を前に抜き返し、15位で3区塩尻へと襷を渡した。

3区

トップと2分13秒差でスタートした3区塩尻。5キロを前に、YKK、トヨタ自動車九州、安川電機の12位集団に追いつき、集団の前に出る走りをみせる。しかし、「5キロ過ぎから呼吸がうまくいかなかった」と塩尻。8キロ過ぎにNTT西日本に抜かれると、そこからはペースが上がらず「襷をつなぐだけの走りになってしまった」と、順位を落としてしまい、18位での中継となった。

4区

7.9キロのスピード勝負のインターナショナル区間。4.3キロ地点で高林交差点を曲がり北上。向かい風を受ける名物区間だ。前を追うキメリは、途中、安川電機、サンベルクスなどと併走。激しい順位の入れ替わりがありつつ、最後は1つ順位を上げて、17位で走り終えた。

5区

中継直後にすぐに前に追いつき集団を形成、その先頭に立ち前を追った横手。5キロを前に、さらに2チームに追いつき12位グループとなる。そこからは「風が強くペースが上がらなかった」というが、さらに上位チームに追いつき、中継所を前に中国電力との8位争いとなる。一時は前に出られたものの、最後は抜き返し8位で襷リレー。横手は9人抜き、区間3位の走りをみせた。

6区

序盤にカーブが多く、風の影響も受けやすい6区。ルーキー伊豫田は「8、9番で横手さんが来たのは分かっていた」と、入賞を意識した走りとなった。中国電力、三菱重工と3人で8位を集団となるが、ラスト1キロで三菱重工がスパート。「上手く対応できなかった」と、8位三菱重工と21秒差の10位で、アンカー中村への中継となった。

7区

学生時代も含めて「人生初のアンカー」となった7区中村。8位入賞を目指し、「最後まで諦めずに、1つでも上の順位を目指した」という15.6キロがスタート。3キロを過ぎると9位の中国電力に追いつき、その後トヨタ紡織と3人で集団を形成。なかなか8位のGMOインターネットグループの背中が見えてこない。9位グループの3人は最後にスパート合戦となり、最後は中村が2人を引き離しゴールへ。8位入賞へ25秒届かなかったが、1つ順位を上げて9位でのフィニッシュとなった。

Comments コメント

1区

スターターとしてチームに勢いを付けることができず、申し訳なく、個人的にも情けない気持ちです。不甲斐ない結果となったのは、5キロ過ぎたあたりからお腹が苦しくなってしまったこと。大会に向けて、区間賞が狙えるくらい良い準備ができていたので、本当に悔しいです。2023年は世界選手権出場を目指しましたが、そこに届かず、前半は結果を出すことができませんでした。それでも夏場にしっかりと練習を積んだことで、11月には10000mで自己ベストの更新ができました。2024年はもう一度日本代表になり国際大会に出場することが目標。今日は上手くいきませんでしたが、目標はブラさず頑張りたいです。

2区

集団の力を借りながら上げていくことを考えていましたが、上げきれませんでした。大会に向けて「故障してから一番練習ができた」というくらい良い準備が出きていましたが、2週間前にコンディションを崩して急遽仕上げたこともあり、10キロ以降の走りを伸ばすことができませんでした。2023年は自分の求めている走りができず、このニューイヤー駅伝を浮上のきっかけに、また過去2大会、不甲斐ない走りだったので、その分も取り返そうと挑みましたが、上手くいきませんでした。2024年は元気に1年過ごせるようにコンディションを保つこと。そして、3月のマラソンで、日本代表最後の1枠を狙って、しっかりと結果を残したいと思っています。

3区

出遅れてしまった分、順位を上げていければと思っていましたが、中間点からきつくなってしまい、後半は襷をつなぐだけの走りになってしまいました。状態が悪かったわけではなく、最初の5キロは良い状態で走れていました。が、そこから呼吸が上手くいかず、リズムを崩してしまい、スピードが出せませんでした。駅伝は何度も走っているので、無理に突っ込んだわけでもなく、何が足りなかったのかなと自問しています。2023年は国内のトラックレースでは、10000mで日本記録も更新し上手く走ることが出来ましたが、国際大会では悔いの残る結果となりました。2024年は国際大会出場が大きな目標。そこに向かって全力で取り組みたいです。

4区

優勝を目指して、チーム一丸となって準備をしてきました。今日は、風が強くタフなコンディション。スタート時は良いイメージで走れていましたが、5キロ付近でお腹が痛くなってしまい、ペースダウン。理想とする走りができませんでした。ただ、これで終わりではありません。これからも富士通スピリットを持って、チームのみんなとより高い目標に向かって取り組んでいきたいです。

5区

8位入賞まで40秒前後と聞いていたので、そこを目指して、区間賞を取れる走りができれば、順位も上げられると思っていました。最初の2キロをいい感じで入ることができ、その後は上りのコースと風でスピードが出ませんでしたが、前の選手が落ちてくる感じでうまく追いつくことができました。個人的にも好きな駅伝、今回の結果を受けて、走り以外でもチームに貢献できることがあるかもしれないと思っています。2月には、社会人2年目からずっと走りたいと思っていたマラソンに初挑戦します。存在感を示すためにも、2時間6、7分台の記録を意識してベストを尽くしたいです。

6区

横手さんがいい位置でついていたので、離されずに順位をキープしたかったんですが、力不足でした。ラストにスパートを掛けられた時に、余裕がなく、風も強かったことで、気持ち的にも上げることが出来ませんでした。もっともっと強い気持ちを持つこと、自信を持てるように実力や実績を付けることも必要だと感じました。社会人1年目の2023年は、環境が変わり大きな刺激をもらいました。2024年は、しっかりと練習をして、まずは日本選手権の5000mや10000mで標準記録を突破して出場することが目標です。自分に足りないものを考え、長期的に取り組んでいきたいです。

7区

8位入賞を死守したいと思い最後まで前を追いましたが、向かい風と力不足で、目標には届きませんでした。アンカーとして襷を持ち帰れたのは良かったですが、やはり悔しさが大きいです。チームには若い選手が多く、みなで強いチームを作っていきたい。その一員になりたいと思っています。2023年は久しぶりに怪我せず過ごせた1年でした。11月の八王子ロングディスタンスでは久々にレースに出てイメージ通り走ることができました。12月も同じ流れで良い練習ができました。2024年は国際大会があります。次は2月か3月にマラソンの出場を予定しており、そこで優勝争いをすること。チャンスがあれば派遣設定も破りたいと思っていますが、まずは復活の年に。2025年の東京世界陸上にもつながる年にしたいです。