2013 X1 SUPER 秋季リーグ戦 JAPAN X BOWL
オービックシーガルズ戦

開催日時 2013年12月16日(月曜日) 19:00〜
試合場所 東京ドーム
天気 晴れ
観客動員数 22,488人
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ0031316
オービックシーガルズオービックシーガルズ6117024
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G / NG
オービック 1 6:37 PASS #6菅原→#18木下 14 KICK #1金親 NG
オービック 2 2:05 PASS #20古谷→#89森 5 PASS #6菅原→#18木下 G
オービック 2 11:40 FG #1金親 20
オービック 3 6:39 PASS #6菅原→#85萩山 4 KICK #1金親 G
富士通 3 9:23 FG #11西村 37
富士通 4 5:37 PASS #18出原→#48白木 4 PASS #19吉田 NG
富士通 4 12:37 RUSH #18出原 1 KICK #11西村 G
Report 試合レポート

第 1 クォーター
2013年12月16日(月曜日)、社会人日本一を決める『JAPAN X BOWL』が東京ドームにて開催された。悲願の日本一を目指す富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)は、前人未到の4連覇を狙う王者・オービックシーガルズ(以下、シーガルズ)と対戦。全勝同士の頂上決戦に、22,488人の大観衆が集まった。

試合はシーガルズのキック、フロンティアーズのレシーブでスタート。開始早々から、WR(ワイドレシーバー)#81中村のパスプレー、RB(ランニングバック)#20高野橋のランプレーで30ヤードを獲得したフロンティアーズ。しかし、続く攻撃シリーズでサックを受けたQB(クォーターバック)#12平本が負傷でベンチに退き、フロンティアーズは攻撃の要を失ってしまう。相手の攻撃こそ抑えたものの、続く攻撃で再びQBサックを受けたフロンティアーズは、ボールをファンブル。これを拾われ、フロンティアーズ陣内で攻撃権がシーガルズへ移ると、QB#6菅原からWR#18木下へのタッチダウンパスが通り、シーガルズが先制する(第1Q・6:37、0‐6)。
第 2 クォーター
第2クォーター、QB#6菅原を起点としたパスプレーで攻撃を組み立てるシーガルズは、徐々にフロンティアーズ陣内へ進攻。エンドゾーン残り11ヤードまで迫ると、RB#20古谷から左サイドに抜け出したTE(タイトエンド)#89森へのパスが通ってシーガルズが追加点(第2Q・2:05)。さらに2ポイントコンバージョンを決められ、フロンティアーズは点差を14に広げられてしまう。一矢報いたいフロンティアーズであったが、ファンブルを連続するなど、思うようなオフェンスを展開することができない。それでも、自陣7ヤードで迎えたディフェンスの場面で、決死のタックルから相手のファンブルを誘い、DB(ディフェンスバック)#40アディヤミがこれをカバー。しかし、簡単には主導権を渡さない王者は、続く攻撃でしっかりとフィールドゴールを沈め(第2Q・11:40)、フロンティアーズの17点ビハインドで勝負は後半へ。
第 3 クォーター
迎えた後半、QB#12平本が戻ったフロンティアーズは、WR#81中村へのパスで1stダウンを更新。フロンティアーズが反撃の糸口を掴みかけたと思われたが、相手DL(ディフェンスライン)#11ジャクソンにQBサックを許すと、続く攻撃でDL#23ビーティーにパスをインターセプトされ、自陣4ヤードまで攻め込まれてしまう。4連覇へ突き進むシーガルズは、この場面でQB#6菅原からWR#85萩山へのタッチダウンパスを決め、さらに7点を追加(第3Q・6:39、0‐24)。大量のリードを奪われたフロンティアーズであったが、悲願の日本一を前に、このまま黙って終わる訳にはいかない。自陣35ヤードから始まった攻撃で、WR#4宜本(慎)のパスプレーを皮切りに1stダウンを更新すると、敵陣20ヤードまで攻め込むことに成功。タッチダウンこそ奪えなかったものの、K(キッカー)#11西村が37ヤードフィールドゴールを決め(第3Q・9:23、3-24)、3点を返す。
第 4 クォーター
逆転を狙うフロンティアーズは、出だしからDB#40アディヤミのインターセプトで流れを掴むと、このチャンスで敵陣12ヤードまで攻め込み、QB#18出原からTE#48白木へのパスが通ってタッチダウン(第4Q・5:37、9-24)。続く相手のリターンをTE#88大橋の強烈なタックルで止めたフロンティアーズは、シーガルズに付け入る隙を与えずパントに追い込む。すると、ここから立て続けに1stダウンを更新して敵陣2ヤードまで攻め込み、最後はQB#18出原が自ら持ち込んでタッチダウン(第4Q・12:37、16-24)。逆転優勝に望みを繋ぐ。そして、残り27秒で再び攻撃権を得たフロンティアーズは、自陣31ヤードから最後の猛攻を仕掛け、敵陣36ヤードまで進攻。1秒を残してQB#18出原がラストパスを投げるも、味方の手元には収まらず、最終スコア16‐24でフロンティアーズが敗戦を喫した。

この結果、フロンティアーズは悲願の日本一には届かず、シーガルズが4年連続8度目の王者に輝いた。

文・写真 / FUJITSU SPORTS
Comments コメント

藤田 智ヘッドコーチ/オフェンスコーディネーター
藤田 智
前半をあの点差で終わることができたから、後半に繋がりました。もっと離されていてもおかしくなかったけれど、ディフェンスがよく踏ん張ってくれた。ただ、もう一歩足りなかったです。今シーズンは最初からチームを作り直して、選手・スタッフともに本当によくがんばってくれて、良いチームになりました。今日もたくさんのファンの方々にお集まりいただいて、ありがたい限りです。残念なのは、皆さんと初優勝を一緒に喜べなかったこと。選手たちは本当によくがんばったので、これからも応援していただければ嬉しいです。
平井 基之コーチ
平井 基之
悔しいですが、相手の方が上手にゲームを運んでいて、実力が上だったのだと思います。個人としては、今年初めてキャプテンになって、分からないなりにも自分が目指すフットボールを仲間に伝えて、皆もそれについてきてくれた。目指したものは、決して間違っていなかったはずですが、足りない点もあったのだと思います。今日もこれだけ多くのお客さんに来ていただき、富士通というチームで、周りの方々に愛されているのを改めて実感しました。あとは期待に応えるだけです。来年またここに戻ってきて、優勝します。今シーズンも応援していただき、本当にありがとうございました。
青木 悠二#5
青木 悠二
この試合で勝つと負けるとでは全然違う。優勝に繋がると信じてこの1年間取り組んできて、すごく良いチームになりましたが、相手に勝つ何かが足りなかった。まだ優勝したことがないので、それが何かはわかりません。ただ、チームのまとまりは強くなっていたし、ルーキーもベテランもチーム一丸となって勝利に向かっていました。そして、今シーズンもこうして多くの方に応援していただき、一番の恩返しは優勝だと思いながらも、それを達成することができなかったので、非常に悔しい思いです。みなさんの応援に、心から感謝しています。引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします。
出原 章洋#18
出原 章洋
オフェンスが足を引っ張って、ゲームを潰してしまった。チャンスをものにできるかどうかが、1位と2位の差。この実力の差に対して真剣に向き合わないと、頂点は取れないと思い知らされました。僕自身は今年、初めて大きな怪我をして自分と向き合う時間も長かったですが、気持ちは切らさずに取り組んで来られました。チームの勝利に繋げることができなかったのが、足りない部分です。本当にたくさんの人に支えられてこのチームがあると、今日の決勝の舞台でも実感しました。そういう方々への感謝を、もっとプレーで表現したいと思います。来年も引き続き、応援よろしくお願いいたします。