第76回 RICEBOWL
富士通フロンティアーズ(3塁側)対パナソニックインパルス(1塁側)

開催日時 2023年01月03日(火曜日) 15:00〜
試合場所 東京ドーム
天気 晴れ
観客動員数 16796
テレビ放送 NHK BS-1
ライブ配信 XリーグTV
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ01012729
パナソニック インパルスパナソニック インパルス777021
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
パナソニック 1Q 7:07 RUN #5ミッチェル・ビクタージャモー 3 Kick #16佐伯眞太郎 G
パナソニック 2Q 0:20 RUN #5ミッチェル・ビクタージャモー 73 Kick #16佐伯眞太郎 G
富士通 2Q 6:37 FieldGoal #5納所幸司 30
富士通 2Q 9:59 RUN #2トラショーン・ニクソン 12 Kick #5納所幸司 G
パナソニック 3Q 4:40 PASS #2ジェイロン・ヘンダーソン→#15渡邊ジャマール 10 Kick #16佐伯眞太郎 G
富士通 3Q 9:01 RUN #2トラショーン・ニクソン 1 RUN #18高木翼 NG
富士通 3Q 11:57 PASS #18高木翼→#19小梶恭平 6 PASS #18高木翼 NG
富士通 4Q 8:41 RUN #2トラショーン・ニクソン 4 Kick #5納所幸司 G
Report 試合レポート

【第1クウォーター】
前回と同じ顔合わせとなった今年のライスボウル。フロンティアーズのレシーブで試合が始まり、キックオフのボールをRB(ランニングバック)#21三宅がリターン。自陣28ヤードから攻撃を開始すると、最初のプレーで#21三宅が直接スナップを受けるワイルドキャットで4ヤードのゲイン。セカンドダウンはWR(ワイドレシーバー)#4サマジーへのバックパスからのランプレーだったが、キャッチミスしてファンブルの判定。何とかリカバーするフロンティアーズがタイムアウト。仕切り直しでファーストダウン更新を狙ったが、QB(クォーターバック)#18高木のランは1ヤードのロスとなりパントで攻守交代となる。インパルス陣内37ヤードからのディフェンスでは、10プレー、4分57秒をかけ、じわりと攻められ先制のタッチダウンを奪われてしまう。自陣20ヤードからの2度目のオフェンスは、RB#2ニクソンの連続ランプレーでファーストダウンを更新すると、その後も#2ニクソンのランやWR#85松井、WR#4サマジーへのパスで敵陣へ。連続でパスに失敗した後には2度目のタイムアウトを取るなどリズムに乗り切れていなかったが、1Qが終了時にはゴールまで28ヤードに迫った。決戦の1Qは、0-7とリードを許す序盤となった。
【第2クウォーター】
1Qから続いたフロンティアーズの攻撃は、フォースダウンとなって44ヤードのフィールドゴールを選択するが失敗に終わってしまう。すると、インパルスに73ヤードを一気に走られタッチダウンを奪われ2シリーズ連続失点。なんとか流れをつかみたいフロンティアーズは、直後のオフェンスでフィールド中央までボールを運ぶ。しかし、QBサックを受け、パスに失敗。それでもフォースダウンのパントで敵陣深くに蹴り込み、その後のディフェンスでは3アンドアウトに抑え、自陣41ヤードで攻撃権を獲得。RB#2ニクソンの23ヤードのランや#85松井への16ヤードのパスなどで、ゴール前11ヤードでファーストダウンを更新する。このシリーズでタッチダウンは取れなかったものの、K(キッカー)#5納所のFGで3点を返した。直後はディフェンスが踏ん張った。LB(ラインバッカー)#50海﨑のタックル、#40アディヤミのあと少しでインターセプトというプレーでサードダウンに追い込むと、サードダウンのパスも失敗に終わり、2シリーズ連続で3アンドアウトのパントに。そのパントがミスキックとなって敵陣34ヤードと絶好のフィールドポジションを得ると、RB#2ニクソンがインサイドを突破して12ヤードのタッチダウンラン。10−14と追い上げて前半を終えた。
【第3クウォーター】
フロンティアーズのキックで試合が再開すると、12プレー、4分40秒をかけて71ヤードをドライブされ、またもやタッチダウンを奪われてしまう。点差を広げられたが、フロンティアーズオフェンスも徐々にプレーが決まり始める。自陣28ヤードから攻撃をスタートしフィールド中央までボールを運ぶと、WR#22木村が逆サイドの位置からボールをもらい外に大きく走るリバースが決まり36ヤードをゲイン。ゴール前9ヤードでファーストダウンを更新すると、最後はRB#2ニクソンが走ってタッチダウン。続くインパルスの攻撃を3アンドアウトのパントに抑えると、RB#2ニクソンの15ヤードのランやWR#85松井への25ヤードのパスなどでゴール前へ。最後は崩れたプレーだったが、QB#18高木が右サイドに走りながら投じたパスがエンドゾーンのWR#19小梶をヒット。K#5納所のキックも決まって22−21、ついにフロンティアーズが逆転に成功した。
【第4クウォーター】
1点差の最終Qに勝利を呼び込み、決定付けたのはディフェンスだった。なかでも活躍したのがDB(ディフェンスバック)#31髙岡だ。4Q最初のディフェンスでは自陣20ヤードまで攻め込まれたが、タッチダウンを狙ったパスをインターセプトし33ヤードをリターン。2度目のディフェンスでは、セカンドダウンでDL(ディフェンスライン)#95宇田がロスタックルすると、サードダウンで10ヤードをロスさせるQBサック。この後、自陣42ヤードで攻撃権を得たフロンティアーズは、RB#2ニクソンのランを中心にWR#17小梶への17ヤードのパスも決め、時間を使いながらもタッチダウンを奪う理想的なオフェンスを展開。29-21の8点差とする。そして残り3分19秒となってからのディフェンスでは、フォースダウンギャンブルを決められるなどしてゴールまで18ヤードでファーストダウンを更新されたが、タッチダウンを狙ったパスを再び#31髙岡がインターセプト。逆転勝ちで、フロンティアーズがライスボウル2連覇を飾った。
なお、最優秀選手賞には3タッチダウンを挙げたRB#2ニクソンが選ばれた。


Comments コメント

山本 洋ヘッドコーチ
山本 洋
「タフなゲームになる」と予想していた通りの試合になりました。底力のあるインパルス相手に、オフェンスもディフェンスも気を休めるシリーズがありませんでした。オフェンスは前半に上手く機能しないところがありましたが、徐々にリズムをつかんでくれました。ディフェンスはプレーを出された部分がありましたが、勝負どころで止めたのが大きかったです。活躍した高岡をはじめ、控えの選手たちがいつ出ても高いレベルのプレーができるように、意識を高く持って取り組んできたのも大きかったと思います。勝利の積み重ね、1戦1戦戦うことがチームのスタンダードとなっているのも我々の強み。それを選手、スタッフが体現してくれたシーズンでした。
ライスボウル2連覇、そして強いインパルスに勝利できて、とても嬉しい気持ちです。今日のゲームで私が良いプレーができたのは、オフェンスラインのブロックのおかげです。インパルスはランを止めるために様々なディフェンスをしてきましたが、それ以上にフロンティアーズのオフェンスラインのメンバーのプレーが素晴らしく、しっかりと道を作ってくれました。私はそこを走るだけでした。2年連続でのライスボウルに勝利に、今日は最優秀選手にも選ばれました。チームの勝ちに貢献できたことは嬉しく、大舞台で強いインパルスに勝利できたことにも幸せを感じています。

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