Xリーグ2022 春季交流戦
IBM BigBlue戦

開催日時 2022年06月19日(日曜日) 14:00〜
試合場所 富士通スタジアム川崎
天気 晴れ
観客動員数 1,856人
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ7170024
IBM BIG BLUEIBM BIG BLUE07007
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G / NG
富士通 1 3:43 RUN #4サマジー 17 KICK #5納所 G
IBM 2 1:39 PASS #7馬島→#84近江 10 KICK #19丸山 G
富士通 2 6:04 RUN #21三宅 53 KICK #25大塚 G
富士通 2 9:55 Punt Block Return KICK #5納所 G
富士通 2 12:00 FG #25大塚 40
Report 試合レポート

第 1 クォーター
春期交流戦初戦を圧勝した富士通フロンティアーズは、第2戦に昨年の秋季リーグ4位の強豪IBM BigBlueを迎える。コイントスに勝ったBigBlueが後半のレシーブを選んだため、フロンティアーズのオフェンスから試合は始まった。前の試合の勢いをそのままこの試合に持ち込んだフロンティアーズオフェンスは、ランプレーを中心に攻撃し前進する。それがプレッシャーとなったのか、BigBlueディフェンスは自陣43ヤードでランニングバック(RB)#21三宅にフェイスマスクの反則を犯し、15ヤードの罰退。そのチャンスでRBの位置にセットした#4サマジーがトスを受け、17ヤードのタッチダウンラン。フロンティアーズオフェンスが、幸先の良いスタートをきった。返すBigBlueオフェンスは、パス中心の攻撃を展開。12回のプレーで約4分をかけてフロンティアーズ陣まで攻め込むものの、最後のフィールドゴールを狙ったキックは失敗に終わる。次のシリーズでフロンティアーズオフェンスはインターセプトを喫し、返すBigBlueオフェンスはフロンティアーズ陣に侵入し、そこで第1クォーターが7-0で終了した。
第 2 クォーター
第2クォーターは、怒涛の展開となる。まずはオフェンスを継続したBigBlueが、フロンティアーズ陣12ヤードからのパスで7-7と同点とする。しかし、両者1回ずつパントを蹴った後のフロンティアーズオフェンスで、RB#21三宅が爆発。自陣47ヤードから右サイドを駆け上がった彼のランは、なんと53ヤードのロングゲインタッチダウンとなり14-7。その韋駄天ぶりを遺憾なく見せつけたRB#21三宅の活躍で、フロンティアーズが再びリードする。次のBigBlueオフェンスは、じわじわ進みながらフロンティアーズ陣まで侵入するも、ディフェンスの頑張りでパントとなる。そこで再びフロンティアーズにビッグプレーが飛び出す。スペシャルチームに入ったエースワイドレシーバー(WR)#85松井が、なんとパントブロックし、そのままエンドゾーンにボールを持ち込み、タッチダウンをあげたのだ。これで21-7とリードを広げたフロンティアーズは、このクォーター最後のプレーでもフィールドゴールを決め、24-7とリードを広げ前半戦を終える。
第 3 クォーター
この勢いのままリードを広げたいフロンティアーズだったが、第3クォーターはオフェンスにミスが出てしまう。後半最初のBigBlueオフェンスを、フロンティアーズディフェンスがシャットダウン。そこから得た自陣25ヤードからのオフェンスシリーズで、敵陣まで進みながらもインターセプトを喫してしまう。しかし、再びディフェンスが3&アウトに抑え、再度のオフェンスを始めるも、今度はパントに終わってしまう。ただ、このクォーターはディフェンスが凄まじい集中力を見せ、少しでも追い上げたいBigBlueオフェンスに付け入る隙を与えない。このクォーター最後のBigBlueオフェンスも、結局ラインバッカー(LB)#50海﨑がインターセプトに仕留め、オフェンスに攻撃を渡し、第4クォーターへと突入する。得点は24-7のまま。
第 4 クォーター
ディフェンスの頑張りに応えたいフロンティアーズオフェンスだが、調子が上がらない。4クォーター最初のシリーズは、ゴール前まで迫りながらもファンブルを犯し、BigBlueディフェンスにリカバーされてしまう。それでも絶好調のディフェンスは、BigBlueオフェンスを全く進ませない。BigBlue陣深くに押し込んだまま、パントを蹴らせることに成功。そこから敵陣47ヤードという絶好のポジションを得て、フロンティアーズオフェンスは追加点を目指すが、反則によって罰退しフィールドゴールとなってしまう。ただ、そのフィールドゴールまでもブロックされてしまい、追加点は遠いまま。しかし、フロンティアーズディフェンスは、そこでも集中力を切らさない。ディフェンスエンド(DE)#0マシスのクォーターバックサックまで飛び出し、最後はビクトリーフォーメーションでこの試合を閉じた。初戦はオフェンスが爆発、2戦目はディフェンスが貫禄の内容をみせ、フロンティアーズは今年度の春期交流戦を2連勝で終えることとなった。
Comments コメント

山本 洋ヘッドコーチ
山本 洋
前半に関してはある程度やろうとしたことができましたが、要所での細かいところ、オフェンスライン周りのコミュニケーションですとか、クォーターバックのデリバリーの部分ですとか、その辺を修正していかないと秋季リーグは厳しいかなと思っています。今日の試合はたまたま勝たせてもらったようなものです。オフェンスラインが試合を通じて機能しなかったという点はまさにその通り。二週間かけて練習してきたことが、実際のフィールドでは、パフォーマンスとして出せていませんでした。またそれとは別に、一対一でやられているところが多々あったので、選手自身がその点は自覚してほしいです。2連覇に向けて大切なことは、相手チームがどうこうではなく、自分たちが昨年以上の何かを掴むこと。昨年以上に個々が伸びていくことが、一番大事だと思っています。そこにフロンティアーズがこだわっているファンダメンタルとテクニックを高めれば、自ずと目標に近づけると信じています。
今日の試合はタッチダウンを取りたかったので、取れなかったのは残念でした。ゴール前でチャンスはありましたが、相手のインターフェアの反則により、ボールに触れませんでした。確かに反則ではありましたが、そのときのクォーターバックが1年目の#15野沢研選手だったので、2年目の自分としては反則されても相手を吹き飛ばしタッチダウンパスを取るくらいじゃないといけないと思っています。この試合の最初にキャッチしたロングパスは、今年意識している取り組みが、成果として出たので良かったです。また、ランブロックも今日は非常に良く、春に取り組んできたことの一つでもあったので、良い形で終われたと思います。今日の試合を踏まえて課題をあげるなら、キャッチしてからの動き。最後のパスも一人かわしてタッチダウンにつなげられるくらいの存在になりたいです。この後のオフシーズンにしっかり身体を作り直し、秋にはレギュラーとして活躍できるよう頑張っていきます。
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