Xリーグ2022 春季交流戦
ディアーズフットボールクラブ戦

開催日時 2022年06月04日(土曜日) 14:00〜
試合場所 富士通スタジアム川崎
天気 晴れ
観客動員数 1,190人
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ2110142166
胎内ディアーズ胎内ディアーズ00000
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G / NG
富士通 1 1:36 PASS #8大内→#85松井 40 KICK #5納所 G
富士通 1 6:32 RUN #28香川 5 KICK #25大塚 G
富士通 1 11:38 PASS #15野沢→#4サマジー 8 KICK #5納所 G
富士通 2 1:35 RUN #28香川 70 KICK #25大塚 G
富士通 2 7:34 FG #5納所 41
富士通 3 8:26 PASS #15野沢→#84神 26 KICK #5納所 G
富士通 3 12:00 PASS #8大内→#83柴田 2 KICK #25大塚 G
富士通 4 1:53 RUN #21三宅 82 KICK #5納所 G
富士通 4 5:18 PASS #15野沢→#84神 19 KICK #25大塚 G
富士通 4 10:02 PASS #15野沢→#85松井 26 KICK #5納所 G
Report 試合レポート

第 1 クォーター
遂に始まったフロンティアーズ2022年シーズン春の初戦。試合勘という点で不安もあったフロンティアーズだが、いきなり攻守両面でチームは躍動する。既に1試合を消化しているディアーズの攻撃から始まったこの試合。直前の試合で42点を取ったディアーズオフェンスを、僅か5プレーでディフェンスがパントに追い込む。そして始まったフロンティアーズオフェンスは、ここからまさにタッチダウンショーを展開。まず口火を切ったのはWR#85松井。1Q残り10分24秒、圧倒的な力を見せつける40ヤードのタッチダウンを、この日先発したQB#8大内からのパスによってあげる。それに続いたのがルーキーRB#28香川。1Q残り5分28秒、3連続ランのプレーコールをおこなったチームの期待に応えるタッチダウンランで、自らの実力を証明した。さらに、14-0としたフロンティアーズ3度目のオフェンスシリーズから、ルーキーQB#15野沢が登場。デビューから4回連続でパスを成功させ、このシリーズで社会人となって初のタッチダウンパスをヒットする。
第 2 クォーター
1Qでディアーズオフェンスに何もさせず、逆にオフェンスが21点をあげたフロンティアーズは、その勢いをさらに加速させていく。2Q残り10分25秒、RB#28香川が今度はそのスピードを見せつける。自陣35ヤードから右オープンへピッチを受け、縦へと切り上がると、そこはもうエンドゾーン。今日2回目のタッチダウンランは、65ヤードのロングゲインだった。またこのプレーでは、スナップミスを冷静にフォローしたQB#15野沢の落ち着いたプレーも見られた。試合はこの後フロンティアーズがFGを決めて、点差を31-0に広げる。そして、そんなオフェンスの爆発にディフェンスも黙ってはいない。この試合最長となるドライブで、ついに相手陣目前にまで迫ったディアーズオフェンスから、DB#14高口がサイドライン際のパスを読み切ってインターセプト。ただ、返しのオフェンスは反則もあり、このまま31-0で2Qを終えた。
第 3 クォーター
フロンティアーズのリターンから始まった3Q。最初の攻撃はFG失敗もあり小休止となったが、フロンティアーズディフェンスがディアーズオフェンスのギャンブルを止め、自陣41ヤードという絶好のフィールドポジションを得る。そこからランを中心に進めたオフェンスを、再びQB#15野沢がポストパターンに今日2本目のタッチダウンパスをヒットし38-0。ディアーズは少しでも追い上げたいところだが、直後のシリーズを3ダウンアウトで終えてしまう。その返しのシリーズ、ルーキーにだけ目立たせるわけにはいかないとQB#8大内が、WR#83柴田へのタッチダウンパスをヒット。45-0とフロンティアーズが大差をつけて、4Qへ突入する。
第 4 クォーター
点差ではなくプレーの内容が問われる王者フロンティアーズは、この4Qも攻撃の手を緩めない。まずはルーキーRBの活躍に触発されたか2年目のRB#21三宅が、先のRB#28香川のロングゲインを上回る、なんと82ヤードの超ロングゲインでタッチダウンラン。これで52-0とすると、再びディアーズオフェンスを3ダウンアウトに追い込んだディフェンスのアシストから、QB#15野沢が3度目のタッチダウンパスをあげ59-0。社会人デビュー戦でのこのパフォーマンスに、改めて並みのルーキーではないと思わせたが、その後にまさかの4タッチダウン目をWR#85松井にヒット。試合残り時間1分58秒でのこのタッチダウンパスは、フロンティアーズが今年も最後まで全力でプレーすることの表明にも感じられるものだった。これで得点は66-0。最後に意地を見せようとするディアーズオフェンスを、DB#24田中のインターセプトで終わらせたフロンティアーズが、大差で勝利。この試合のフロンティアーズはルーキーが輝き、それに触発された他の選手も奮起。攻撃66得点に守備無失点という結果は、その相乗効果によって生み出されたものだった。
Comments コメント

山本 洋ヘッドコーチ
山本 洋
試合は大量得点となりましたが、得点以上に自分たちのプレーにフォーカスしていくというのがこの試合のテーマでした。そんな中、新人に関しては練習回数がまだ少ない状態でも、それなりのパフォーマンスを出してくれたと思います。ただ、そこから次のIBM戦に向けてもう一段階上のレベルに行けるかが、彼らにとって重要なポイントになります。ただ、チームとしては次のIBM戦を強く意識することなく、春はファンダメンタルといった基本のレベルを上げていくのに、よりフォーカスしていきたいです。個人でいうと、DL#0マシス選手には今年エッジとしてプレーしてもらうと話しており、それに答えるコンディションを作ってくれています。また、#84WR神選手が昨年と違い怪我なくプレーできていて、今一番伸びているので、次の試合にも良いパフォーマンスを期待したいです。
この試合は浮き沈みなくプレーできましたが、ミスもありました。それは“新人だから”と言い訳できるミスではなかったので、そこが反省としてあります。学生フットボールから社会人フットボールへの適応という面に関しては、大学時代に何回か社会人チームと対戦した経験があったことで、このレベルに早くアジャストできたと思います。もちろんこの試合では、通用すると思った部分と、課題に感じた部分もあります。ある程度自分のプレーがしっかりできれば通用すると思った反面、自分のプレーに精一杯な面もあり、そこを直していければ見える景色も違ってくるのかなと思います。社会人選手としての現状に関していうと、練習時間の長さが変わったため、1回の練習から少しでも何かを吸収しようと心がけています。だから、QBの先輩である高木さんには自ら教えを乞うように努めていますし、高木さんも丁寧に教えてくれています。同じQBとして高木さんの視野の広さや落ち着いたクォーターバッキングを見ると、自身もそのレベルにならなければいけないと感じています。