2022 X1 SUPER ライスボウルトーナメント
SEMI FINAL vsエレコム神戸ファイニーズ

開催日時 2022年12月12日(月曜日) 19:00〜
試合場所 東京ドーム
天気 晴れ
観客動員数 4749
ライブ配信 XリーグTV
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ91731039
エレコム神戸ファイニーズエレコム神戸ファイニーズ0071421
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
富士通 1Q 3:57 PASS #18高木翼→#4サマジー・グラント 34 PASS #13 高津佐隼矢 NG
富士通 1Q 9:26 FG #5納所幸司 42
富士通 2Q 1:43 RUN #2トラショーン・ニクソン 3 Kick #5納所幸司 G
富士通 2Q 7:15 PASS #18高木翼→#85松井理己 6 Kick #5納所幸司 G
富士通 2Q 11:52 FG #5納所幸司 29
富士通 3Q 3:00 FG #5納所幸司 49
エレコム神戸 3Q 5:58 PASS #5デイビッド・ピンデル→#7内田大喜 6 Kick #16谷川堅斗 G
富士通 4Q 4:22 PASS #18高木翼→#85松井理己 13 Kick #5納所幸司 G
エレコム神戸 4Q 8:38 RUN #5デイビッド・ピンデル 2 PASS #5デイビッド・ピンデル NG
富士通 4Q 11:06 FG #5納所幸司 40
エレコム神戸 4Q 12:00 RUN #5デイビッド・ピンデル→#24白神有貴 1 RUN #5デイビッド・ピンデル G
Report 試合レポート

第1クウォーター
勝てばライスボウル進出が決まるセミファイナルは、フロンティアーズのキックで試合スタート。敵陣35ヤードからのディフェンスは、2連続のランプレーを5ヤードのゲインに抑えると、サードダウンでLB(ラインバッカー)#6徳茂がQBサック。10ヤード押し戻し、フォースダウンでファイニーズはパントを選択。RET(リターナー)に入ったWR(ワイドレシーバー)#22木村がフェアキャッチし自陣44ヤードと、良い形でオフェンスへとつないだ。そのオフェンスは、WR#4サマジーへの5ヤードのパス、RB(ランニングバック)#2ニクソンの6ヤードラン、WR#22木村への11ヤードのパスで、敵陣34yでファーストダウンを更新すると、QB(クォーターバック)#18高木から右サイドを駆け上がったWR#4サマジーへ、タイミングの合ったパスが決まりタッチダウン。フロンティアーズが鮮やかな先制を果たした。2度目のオフェンスではRB#2ニクソンの24ヤードのランなどで、ゴール前5ヤードでファーストダウンを更新。ファーストダウンのパスに失敗すると、その後は連続してロスタックルを受けたが、K(キッカー)#5納所が42ヤードのフィールドゴールを決めて追加点を挙げた。直後のキックオフではファイニーズにビッグリターンを許すも、抜かれればタッチダウンのシーンでK#5納所がタックルで止めると、その後はファーストダウンの更新を許さない堅い守りをみせ、9-0とリードして1Qを終えた。
第2クウォーター
2Qは、オフェンスが流れを引き寄せるビッグプレーを連発した。1Qから続いていたフロンティアーズオフェンスは、2Qの1プレー目にロングパスを選択。WR#85松井へ43ヤードのパスを決めると、一気に敵陣へ攻め込みRB#2ニクソンの連続ランプレーでタッチダウン。また2Q2度目のオフェンスでは、RB#2ニクソンが81ヤードのビッグゲイン。自陣16ヤードから右サイドを駆け上がり、敵陣へ入るとタックルを受けながらも振り払い、今度は左サイドへ。フィールドを縦にも横にも駆け巡った力走だった。オフェンスはこのシリーズでQB#18高木からWR#85松井へタッチダウンパスを決め、さらに終了間際にもフィールドゴールで3点をもぎ取り、前半は26点を奪取。一方のディフェンスも2Q2度の守備機会を無失点に抑えた。1度目のシリーズは敵陣で終わらせ、2度目のシリーズもサードダウンでDL(ディフェンスライン)#9宮川がロスタックルし、フォースダウンでパントフォーメーションからファーストダウン更新を狙ってギャンブルに出たファイニーズにも落ち着いて対応するなど盤石だった。
第3クウォーター
ファイニーズのキックで試合再開。そのキックはふわりと蹴られたが、LB#43井本がしっかりとキャッチし、自陣43ヤードからのフィールドポジションを獲得。2度ファーストダウンを更新するも、連続してロスタックルを受けフォースダウンに追い込まれる。敵陣32ヤードと距離が残ったものの49ヤードのフィールドゴールにトライ。K#5納所がこの日3本目のキックを成功させ29−0とする。直後のディフェンスでは54ヤードのパスを通されるなど、この試合はじめてレッドゾーンへの侵入を許すと、そのままタッチダウンを奪われてしまう。直後のキックオフでは、ファイニーズがオンサイドキックに成功。立て続けにプレーを決められたが、ファイニーズに連続して反則が出てファーストダウン残り30ヤードとなる。ディフェンスがしっかりと止めたいところだが、2本のパスでファーストダウン更新を許すと、その後、ランプレーでもファーストダウンを更新されてしまう。さらに、フロンティアーズにパスインターフェアランスの反則が出たり、フォースダウンギャンブルでパスを通されたりして再びレッドゾーンへの侵入を許す。ファイニーズの連続ランプレーを1y押し返すと、3Qが終了。29-7で最終Qへと突入した。
第4クウォーター
フロンティアーズ陣内19ヤード、サードダウン残り11ヤードのディフェンスで迎えた最終Q。ファイニーズのタッチダウンを狙ったパスが失敗に終わると、フォースダウンのフィールドゴールも失敗に終わり3Qから続いた攻撃を無失点で切り抜けた。ファイニーズへと傾きかけた流れを取り戻すべく、テンポ良く攻め込んでいくフロンティアーズ。WR#85松井、TE#82藏野、RB#21三宅、WR#13高津佐らへパスを投げ分け敵陣深くに攻め込むと、最後はフィールド中央でショートパスをキャッチした#85松井が、巧みなステップで1、2人とディフェンスを交わしエンドゾーンへ。この日2つ目のタッチダウンを決め36−7。残り8分を切って29点差とする。直後のファイニーズオフェンスに1本返されるも、フロンティアーズオフェンスもK#5納所がこの日4本目のフィールドゴールを成功させ再びリードを広げる。終了間際にファイニーズにタッチダウンを許したものの、最終スコア39-21でフロンティアーズが勝利。来年1月3日に行われるライスボウルへと駒を進めた。
 この日は去る11月6日に逝去されたフロンティアーズの創始者である平栗俊男さんを偲び喪章を全員でつけて臨んだ試合。先ずはライスボウルへ進出したことを報告したい。
Comments コメント

山本 洋ヘッドコーチ
山本 洋
厳しいゲームに勝ち切ることができ、決勝に舞台に立てることは素直に喜びたいです。ファイニーズはチーム全体がまとまっていて、プレッシャーも強かったです。その対策をしてきましたが、破られている部分があり、もっとプレーの精度を上げなければと思っています。特に外国人QBのランプレーはわかっていたのに止められていない。また崩れたプレーからパスを通され、そこからロングドライブにつなげられているのは、ライスボウルで戦うインパルスにも想定されることです。次は連覇がかかる大きな試合ですが、1試合1試合の積み重ねで、その最後の結果が優勝だと思っています。しっかりと準備して自分たちのプレーをしたいです。
勝てたこと、そして次に進めることは良かったですが、それ以外はたくさんの宿題をもらいました。ディフェンスでいえば、タックルで仕留められているか、パスを防げているか、1対1の部分で課題が残ります。今日のゲームでは前半は無失点でしたが、「後がない」とギアを上げてきた後半のファイニーズにズルズルとプレーを出されています。ただ、すべてをネガティブにとらえるのではなく、「自分たちはまだ成長できる」とポジティブにとらえ次につなげたいです。先日亡くなられたフロンティアーズの生みの親である平栗さんに、良い報告ができるように、これから3週間しっかりと準備したいです。
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