【2025年度 ライスボウルトーナメント Semi Finalのみどころ】
試合概要
日程: 2025年12月13日(土) 14:00 Kick–Off
場所: ヤンマースタジアム長居
対戦: パナソニックインパルス

クォーターファイナルでノジマ相模原ライズにリベンジを果たしたフロンティアーズは、セミファイナルに進出。昨シーズンライスボウルで敗れたパナソニックインパルス(以下、パナソニック)と対戦する。ここ数年、ライスボウルでの頂上決戦を繰り広げている両雄が、セミファイナルで激突する。
パナソニックインパルスはレギュラーシーズンを6戦無敗(全体1位)でライスボウルトーナメントに進出。IBM BIG BLUE(全体8位)とのクォーターファイナルも難なく勝ち上がり、盤石な様相だ。一方、我々フロンティアーズはこれまでもお伝えしている通り『失うものは何も無い、ただ這い上がるだけだ。』と言えるほどに険しい道を歩むことを強いられ、ここまでたどり着いた。
試合はセミファイナルからライスボウル(決勝)と同じく1Qあたり15分となる。近年のライスボウルでの両者の戦いにおいては、第4Qまで勝敗がわからない状況で、勝ちへの執念を最後まで持ち続けた者に凱歌が上がっている。
間違いなく今シーズンのベストバウト、川崎を拠点とするフロンティアーズにとってはアウェーでの戦いとなるが、是非、現地会場に足を運び熱い男たちの戦いを目に焼き付けて欲しい。

・富士通フロンティアーズ
クォーターファイナルでは前半にディフェンスが守り続け、オフェンスが3連続タッチダウンを取り、終始リードを保ち続けリベンジを果たした。
ディフェンスは、レギュラーシーズンに苦手であった火力のある相手オフェンスに対し、確実なタックルをし続けて勝利に貢献した。セミファイナルの相手、パナソニックは更にボールキャリアのレベルが上がる。#90DL藤谷、#6LB徳茂、#1DB渡辺らが中心となり、一発TDを許さない粘り強いディフェンスを繰り広げる必要がある。
オフェンスは、前回5TDパスの#18QB高木から、大活躍をした#10サマジー、#11木村、#85松井のWRトリオや、#21RB三宅に確実なデリバリーをし続け、これまでのゲーム同様、得点を重ねていきたい。一方で、フィジカルに長けた強力なディフェンス陣はこれを簡単に許さないだろう。キャプテンの#64大久保が率いるOL陣が、どれだけ彼らに仕事をさせるかにかかっている。
また、接戦が予想される状況で、#5K納所の出番で確実にキックを決めることも非常に大事になるだろう。

・パナソニックインパルス
オフェンスは、日本人QB#12荒木を中心に、安定したOL陣と、バックフィールドに破壊力がある#5RBミッチェル、#18WR桑田、#85TEケイレブなどのタレントを揃えており、フロンティアーズと非常に似た戦力構成。また、スペシャルプレーを繰り出すタイミングにも長けており、守るディフェンスにとっては非常に厄介だ。だからこそ迎え撃つフロンティアーズのディフェンスは、まずはシンプルに1対1に勝つことが必要であり、その上で裏のプレーもしっかりと止めていきたい。
ディフェンス陣もタレントが非常に豊富。重量がありテクニックも備えたDL陣、#1青根や#4ジャボリーとパワー&スピードを兼ね備えたLB、#23ジョシュアや#40モーゼスなど広い守備範囲を持つDB、、、と、ここまで書くと、どうやって勝つのか?とも思ってしまうが、フロンティアーズオフェンスも決して負けてはいない。得点力はリーグ屈指であり、パナソニックディフェンスもかなり対策を要する必要があるだろう。最強の盾と矛の戦いが繰り広げられるに違いない。
前述したとおり、4年連続ライスボウルのカード、当たり前ではあるが、負けた方はもう決勝に進むことは出来ない。12月13日、両雄の本気のぶつかり合いを見逃さない手はないだろう。