第108回日本陸上競技選手権大会
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開催日時 | 2024年06月27日(木曜日) 〜2024年06月30日(日曜日) |
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開催地 | デンカビッグスワンスタジアム |
男子400mH 予選
3組
3着 | 岸本鷹幸(富士通) | 49秒80 予選落選 |
男子5000m 決勝
1位 | 伊藤達彦(Honda) | 13分13秒56 ※大会新記録 |
2位 | 森凪也(Honda) | 13分16秒76 |
3位 | 鈴木芽吹(トヨタ自動車) | 13分17秒75 |
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10位 | 塩澤稀夕(富士通) | 13分29秒90 |
18位 | 塩尻和也(富士通) | 13分38秒32 |
27位 | 坂東悠汰(富士通) | 13分59秒74 |
途中棄権 | 松枝博輝(富士通) |
男子走幅跳 決勝
1位 | 橋岡優輝(富士通) | 7m95(+2.4) |
2位 | 津波響樹(大塚製薬) | 7m90(+0.5) |
3位 | 山川夏輝(Team SSP) | 7m84(+0.1) |
1位 | 山本聖途(トヨタ自動車) | 5m50 |
2位 | 澤慎吾(きらぼし銀行) | 5m40 |
3位 | 石丸颯太(Glanz AC) | 5m40 |
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8位 | 江島雅紀(富士通) | 5m30 |
1組(+0.2)
1着 | 田中佑美(富士通) | 12秒91 準決勝進出 ※大会新記録 |
2組(-0.3)
1着 | 田中佑美(富士通) | 12秒85 決勝進出 ※大会新記録 、自己新記録 |
1組(+0.6)
3着 | 石川周平(富士通) | 13秒63 準決勝進出 |
1組(-0.1)
3着 | 石川周平(富士通) | 13秒62 決勝進出 |
1組
2着 | 佐藤拳太郎(富士通) | 45秒69 決勝進出 |
1着 | 中島佑気ジョセフ(富士通) | 45秒16 決勝進出 |
男子400m 決勝
1位 | 中島佑気ジョセフ(富士通) | 45秒51 |
2位 | 佐藤風雅(ミズノ) | 45秒61 |
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欠場 | 佐藤拳太郎(富士通) |
1位 | 福部真子(日本建設工業) | 12秒86 |
2位 | 田中佑美(富士通) | 12秒89 |
3位 | 寺田明日香(ジャパン クリエイト) | 12秒91 |
1位 | 村竹ラシッド(JAL) | 13秒07 |
2位 | 高山峻野(ゼンリン) | 13秒31 |
3位 | 横地大雅(Team SSP) | 13秒39 |
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6位 | 石川周平(富士通) | 13秒47 |
予選3組目に登場した岸本は、僅かなミスで予選落ちを喫した。「(400mHは)急激にレベルが上がっていて、予選からミスはできない。誰かが抜けるというよりは、最後は横並びになる」とレース展開を予想。6レーンから上々のスタートを切った。
前半から積極的な走りでスムーズに加速。中盤も順調にレースを引っ張っていく。「参加標準記録もいけるかもと思えるほど、リズム良く走れていて、このまま逃げ切れる感覚もありました」と岸本。しかし、トップで8台目を越えると失速してしまう。「8台目の歩数の切り替えのところで、詰まってしまって大きなブレーキがかかってしまった。ずっと課題としていているところでの大きなミスでした」。
一度落ちたスピードを再び上げることはできず、2人に交わされ、この組3着。タイムでも僅か0.1秒届かず、予選敗退となった。
男子5000mに、松枝、塩尻、坂東、塩澤の4人が登場。パリ2024オリンピック の参加標準記録である13分5秒を狙ったレースは、最初の1000mを2分35秒で通過するハイペースで幕が開けた。
序盤は「前でレースがしたかった」という坂東が先頭の選手のすぐ後ろに付き、塩尻、塩澤は集団の真ん中に、松枝は後方に位置取った。2000mを前に塩尻が前に出ると、塩澤も先頭集団に喰らいつく。2000mは5分15秒、3000mを7分56秒で通過し、「参加標準を狙うためには必要なタイム」と事前のレースプラン通りだったと塩尻。4000mを前に塩澤がやや後退。10分40秒で4000mを通過するとトップ集団は塩尻を含む7名となる。
「ラスト1000m、上げたいところで、上げ切れなかった」と、苦しくなっていたという塩尻。後続がペースアップしたこともり、縦長だった集団が小さくなると、塩尻と後続選手が接触。バランスを崩した塩尻はトップ集団から大きく遅れをとってしまう。
レースは「表彰台が目標だった」という塩澤が終盤も粘りを見せ10位、終盤での接触で「緊張感が切れてしまった」という塩尻は18位。坂東は27位。「調整がうまくいかなかった」と話す松枝は3000mで途中棄権となった。
橋岡が7m95をマークし2年ぶり6度目の優勝。2大会連続の日本代表に内定した。
1回目に7m87、2回目に優勝記録となった7m95、そして3回目に7m83と、ファウルなく立て続けに跳躍を成功させるも、その表情はかたく、首を振るシーンも見られた。「1〜3本目は、今の僕からしたら別人というくらい悪い内容。足が遅く、ジョグしている感覚」と、助走に納得がいっていなかった。
それでも「徐々に体が反応してきた」という後半。4回目は7m54、5回目は7m60と記録は伸びなかったが、「走れてきたので助走距離が合わなかった」と、踏切板に足がかかるかどうかという跳躍は、「6本目に向けて修正ができれば」と考えていた。
迎えた6回目はファウルとなるが、「最低限の最低限」とこの日の中では、まずまずの助走ができたと振り返る。
内容には不満が残ったが、6度目の日本選手権制覇。そしてパリへの切符もつかみ「これから1ヶ月が忙しくなる」。大一番へ向けた仕上げの調整が始まる。
2年ぶりの日本選手権となった江島は、5m30と記録を伸ばせず8位。悔しい結果となった。
5m20から試技を開始するも連続して失敗。3度目にクリアし、5m30に進むが、またしても連続して失敗してしまう。「久しぶりに緊張しました。2つとも3回目は、はじめてだったので」という3回目にクリア。だが、続く5m40は越えることができなかった。
思ったような記録が残せなかった原因のひとつにポールがある。6月初めに韓国で5m50を跳んだポールが折れしまい、新品を使い始めたばかりだった。「スペックは同じポールですが、重心や太さ、フィーリングが微妙に違う」。ポールのわずかな差が、江島の跳躍に大きなズレを招いてしまった。
「これまでならスタートする高さで終わってしまって悔しい。もっと力をつけていきたい」。次の目標は東京2025世界陸上。もう一度日の丸を背負うために、挑戦は続いていく。
予選1組目に登場となった日本記録保持者の佐藤拳太郎。7レーンからスタートを切った佐藤は、前半抑えめに見えたものの、200m過ぎから力強く加速。外側のレーンの2人を抜くとホームストレートへ。最後は、吉津拓歩選手(ジーケーライン)に先着されたものの、2着で決勝進出を決めた。佐藤は、「失敗レース。大切にしていた前半がダメでした。200mからの再加速も上手く走れず、後半上げきれませんでした」と、レースプラン通りに走れなかったと反省しきりだった。
続く2組目には、中島佑気ジョセフが8レーンからスタート。終始安定した走りをみせ、後続に大きく差をつけてトップでフィニッシュ。レース後の中島は、「どんな展開でも自分のレースプランの軸をブラさなければ、結果が出る。自信が深まったレース。明日の決勝では、日本選手権らしく、高いレベルで、44秒台で競り合い決着できたらいい」と語った。
強い雨が降る中での決勝は、佐藤拳太郎が欠場。中島佑気ジョセフが5レーンからスタートを切った。「スタートから腰が抜けたような感じで加速して、佐藤風雅選手に離された」と、前半は6レーンを走る佐藤風雅選手(ミズノ)がリード。200m過ぎからは、2人の競り合いとなり、ラスト50mで中島が前に出てレースを制した。「走りは昨日(予選)の方が良かった。昨日走り終えてからハムストリングの状況が思わしくなく、トレーナーから『ケガのリスクがなくはない』と言われ、無意識のうちに動きが小さくなった感じがある」と、コンディションに不安があったという。また「前半に佐藤風雅選手に離され、追いつくためにエネルギーを使ってしまって、自分の強みであるコーナーも弱かった」と、力を出し切れなかったレースと振り返る。雨で気温が低くなったことも、記録が伸びなかった要因。決して満足のいくレースではなかったかもしれないが、日本選手権2連覇達成は見事だった。
参加標準記録の12秒77をクリアし、「パリに行きたい」。予選でも、準決勝でもベストを尽くし「切れるならいつでもいい」と話す田中は、予選から12秒91の走りを見せた。続く準決勝では「前で真子さん(福部真子選手(日本建設工業))が参加標準を突破したのがわかったので、私も突破したかった。それができなかったのが悔しい」と、12秒85で自己ベストを更新したにもかかわらず、笑顔は少なかった。
予選ではスタートから1台目のアプローチでスピードに乗れず「失敗レースに近い内容」となったが、準決勝では「大きなミスはなかった」と振り返る。「自己ベストの時は、感じたことのないスピードで体がブレたりするけど、違和感なく走れたので次につなげたい。明日は今日以上に体が動くように、全力の準備をして挑みたい」と、大一番へ向けて気を引き締めていた。
雨が降る中での決勝は、田中、福部真子選手(日本建設工業)、寺田明日香選手(ジャパンクリエイト)の競り合いとなった。序盤は3人とも譲らず、中盤から田中と福部真子選手がややリードする展開に。「スピード感としては、この日本選手権の中で一番出ていた。上手くハードルを捌ければもっとタイムが出ていた」という田中と福部真子選手が最後まで競り合い、田中は0.03差の2位でフィニッシュ。今大会で、日本代表内定を決めることはできなかった。
田中は、「2、3台バランスを崩してしまった。踏みにいった後に体が右に開いて抜き足をうまく返すことができなかった」とレースを振り返り、課題も露呈したという。「私には絶対的な爆発力がない。3台目までしっかり加速しないと7台目以降は見えてこない。決勝では、1台目からひるまずいく気持ちを持ったが、対応しきれなかった」。
参加標準記録(13秒27)を突破し、2位以内に入ることが日本代表入りの条件となる石川。予選では課題を残しながらも着順で準決勝進出を決めた。「少し長いなと思って、以前のフライングがちらついて出遅れました。それを取り戻そうとポジションが定まらない感じになった」と、スタート直後はややバランスを崩したものの中盤から巻き返し3着に。続く準決勝でも着順で決勝進出を決めたが、課題が残るレースとなった。「体の中心が上下してしまって、うまく地面に力を伝えられていない。体のコンディションによってバラツキがあるものの、今日は特にハマっていなかった。しっかりとコンディションを整え、明日の1本にかけたい」と、前を向いた。
決勝は3レーンからのスタートとなった石川。注目のスタートはリアクションタイム0.132と、スタートラインに立った8人の中では一番の反応をみせ飛び出していった。中盤以降も、昨日課題にしていた踏み込みを「アップで丁寧に確認した」ことでスピードを維持。優勝した村竹ラシッド選手(JAL)に終盤は離されたものの、シーズンベストとなる13秒47をマークした。「まだまだ課題は残りますが、踏み込みの部分でいいフィーリングも出てきました。パリへの挑戦は終わりましたが、今日からは東京2025世界陸上へのスタートだととらえ、上を目指していきたいです」。と新たな目標へと向かって歩みを進めていく。
結果を出さなきゃいけない日本選手権で残念な結果となりましたが、結果は結果として受け止めたいです。春先に体調を崩し、十分な練習ができなかったとはいえ、スタートから良い走りができ、一時はパリへの参加標準記録も狙えるという手応えがありました。しかし、8台目で詰まってしまい失速。想像以上のブレーキがかかってしまい、そこからは取り戻すことができませんでした。これまでも課題していた歩数の切り替えの時のミス。調子が良い時ほど、悩まされることでもあります。こうした技術的なことに悩めるのは現役でしか味わえないことでもあり、これからも前を向いて取り組んでいきたいと思っています。選手としては集大成の時期に差し掛かっています。まだ見たことのない高いレベルを目指して、今後も練習に励みたいです。
人生初の途中棄権となりましたが、スタートラインに立ったことに後悔はありません。今季は思うような走りができない中、トレーニングを積んできました。日本選手権の2週間前には、勝負できる状況ではないと感じ、出場するかどうか悩みました。高橋監督と相談し出した結論は、「出場しなかった方が後悔する、やるだけやってみよう」ということでした。9回目の日本選手権で初の途中棄権。これも長くやってきたから経験できたことだと、今は受け止めています。私の陸上キャリアも終盤に差し掛かっています。一方で競技のレベルは確実に上がっています。攻めた練習をしなければ勝負はできないと、今年はチャレンジングな練習をしてきましたが、どこか体のズレが生じています。もう一度、この舞台で、その先の東京2025世界陸上に向かって、必死になってやりたいと思います。
表彰台を目標に挑んだレース。前半から攻めていき、3000mまではトップについていくことができました。その後は余裕を持って勝負がしたかったのですが、今回はそれができず、これを糧に前進できればと思っています。ここ1年は思うような自分の走りができず、5000mも3度走って、全てが13分50秒台。セイコーゴールデングランプリ陸上2024東京では最下位と悔しさも味わいました。何とかしなければと、チームを離れ個人メニューで練習することできっかけがつかめたこと、この1ヶ月は集中して取り組むことができました。春先からは1歩前進できたと感じています。今後は記録会等で5000mの自己ベスト更新が目標です。自分の走りを取り戻しつつあるので、13分20秒切りを目指し取り組んでいきたいです。
パリの参加標準記録を目指したレース。3000mまでは先頭集団につき、予定通りの走りができていましたが、そこから苦しくなり、後続の選手と接触。転倒こそしませんでしたが、リズムを崩してしまい、挽回することができず、タイム、順位ともに悔しい結果となりました。参加標準記録を狙ったペースで進んだこともあり、ペースアップしたいラスト1000mから一杯一杯になってしまい、今は準備が足りていなかったと感じています。パリの出場は叶いませんでしたが、駅伝に向けて、また今年後半には10000mの自己ベスト更新(日本記録)を狙ったレースもできればと考えています。この夏は、そのための強化ができる。気持ちを切り替え、秋に良い走りができるように練習に取り組みます。
結果は残せませんでしたが、やりたかったレースをすることができ、すっきりとした気分です。エントリーではターゲットナンバーに入ることができず、ウェイティングからの出場となった今大会。プレッシャーなく、例年よりは走りやすかった中、前でレースがしたいという思いがあり、序盤から先頭に。参加標準記録を意識したレースでペースが速く、突っ込み過ぎた部分がありますが、中盤以降粘れなかったのは実力不足です。予定通りの練習が積めていたので、もう少しタイムがついてくれば良かったのですが、今回はスピード、キレを出す練習に重きを置いてきたこともあり、今後の課題にしたいです。すぐに夏合宿が始まります。チームは秋の駅伝に向けた練習に入ります。主将として、良い雰囲気で駅伝が迎えられるように、先頭に立って引っ張っていきたいです。
代表を内定させることができて良かった。今日の収穫はそれだけです。自分自身のコンディションが良くなかったこともありますが、それにしても前半が悪過ぎました。走れていない分、踏切を合わせるのは簡単で記録を残せたようなもの。すでに8m28を跳んでいて、この試合に必死になれなかったということもありますが、現状を思い知らせれ、本番に向けてこれから1ヶ月が勝負になると思います。1ヶ月あれば何とかなる、また混戦になれば気合いも入ります。最後は気持ちも大きい、プレッシャーのかかる場面で、うまくハマってくれれば。実戦で得ることも多いので、7月中にあと1試合出ることも検討しています。東京では不完全燃焼だったので、パリではどんな結果でもやり切れたと思えるようにしたい。それと同時に結果がついてくれば、メダルを獲ろうと思います。
参加標準記録5m82を跳んで、日本代表入りを決めたかったのですが、まだまだ、実力が伴ってないと感じました。2年前には勝つことができた日本選手権には特別な思いがあり、出場する以上は1位に。過去に日本選手権を制し、東京2020 にも出場したプライドもありますから、もっと上の記録を跳んで戦わなくてはという気持ちもあり、今回の結果は悔しく思っています。一方で、パリを目指せたことに充実感も感じています。昨年復帰した時には想像していなかったこと。準備期間は短かったかもしれませんが、挑戦できたことが嬉しかったです。もっと棒高跳びを広めたいという思いも強くなっています。そのためには、結果を残すことが大事。4年後のロスを目指し、もっともっと力をつけていきたいです。
嬉しいよりも悔しいですね。優勝したことには一定の評価ができますが、パリ参加標準記録を突破できなかったことは、悔しく思っています。今日は佐藤風雅選手を追って、少し力んでしまい、リズムが噛み合いませんでした。300mで並んでから、ラスト100mを11台で行けば44秒台もと思いましたが、力が出せませんでした。今後に向けて修正したいです。今季は米国で練習を積む中で、スピードとスタミナが強化でき、今は生まれ変わったような手応えを感じています。普通に走れば44秒台が出せる自信があったんです。コンスタントに44秒5台を出して世界で戦いたいという思いがあり、今日の結果は手放しでは喜べません。今大会で日本代表の内定をつかむことはできませんでしたが、個人での出場が決まれば、決勝進出を目指したい。マイルリレーでは表彰台、メダルを取ることを目標に頑張りたいです。
左脚に痛みがあり、決勝は欠場することとなりました。ここ1ヶ月くらい違和感があるなか練習をやってきたので、いまはしっかりとコンディションを回復させることに集中したいです。決勝の舞台で、高いレベルで勝負がしたいと思っていたので、自分にとっても欠場は悔しい気持ちです。予選のレースを振り返ると、慎重になりすぎ、私が大切にしている前半からスピードに乗ることができず、200mからの再加速もうまく走れませんでした。中盤に意識的にスピードを上げるのは、今大会で初めて取り入れたレースプランでしたが、イメージとは違ったレースになってしまいました。課題が残りましたが、実戦からしか得られないものでもあり、今後取り組んでいきたいです。パリへの出場が決まれば、私が求めている400mを体現するようなレースがしたいです。44秒5以内の記録が出せるように準備していきたいです。
悔しいですね。パリは、まだワールドランキングによるポイントでわからない状況ですが、今日決められなかったことを悔しく思っています。今期はパリへ向けてポイントを稼いだ大会も多く、日本代表入りを手に入れたつもりでいましたが、その状況が変わった時、もう一度、頑張らなければと、今日まで大変な時間を過ごしてきました。気持ちの浮き沈みも激しく、今日のレース前も、今まで感じたことのない、体が固くなるような緊張感を感じました。最高の結果にはなりませんでしたが、悔しさとともに、もっと速くなりたいという思いも強くなりました。まだまだ私の競技人生は続きます。苦しいこと、楽しいこと、さまざまな経験を乗り越えてこそ、いい物語にできる。今日の経験を糧に、次につなげていきたいです。
昨日のレースを振り返りながら、いま出せる力をすべてぶつけたいと思い挑んだレース。結果としてシーズンベストを出すことができましたが、参加標準記録には0.2秒届いていません。全体のパフォーマンスをもっと上げる必要がある、そう痛感させられる日本選手権になりました。昨年後半から臀部の違和感があり、春先もコンディションが上がらないまま迎え、難しいシーズンとなりました。パリへ向けて、ポイントを追わず、標準記録突破狙いを切り替え、踏み込みやハードリングを修正しながら取り組んできましたが、足を振り上げながらのハードリングとなり、思ったようなタイムを残すことができませんでした。もう一度、どうすればタイムが伸ばせるか、考えていきたいと思っています。競技に取り組んでいる以上、タイムは伸ばし続けるもの。東京2025世界陸上の参加標準記録を早めにクリアし、世界と戦う準備をしていきたいです。