2014 X1 SUPER 秋季リーグ戦 JAPAN X BOWL
​ IBM BigBlue戦

開催日時 2014年12月15日(月曜日) 15:00〜
試合場所 東京ドーム
天気 晴れ
観客動員数 25,085人
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ16771444
IBM BIG BLUEIBM BIG BLUE073010
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G / NG
富士通 1 1:39 INT #14三木 45 KICK #11西村 G
富士通 1 6:57 FG #11西村 47
富士通 1 7:25 RUSH #29ゴードン 12 KICK #11西村 NG
IBM 2 3:02 PASS #3クラフト →#17小川 5 KICK #8小田倉 G
富士通 2 10:00 RUSH #29ゴードン 2 KICK #11西村 G
富士通 3 3:12 RUSH #29ゴードン 5 KICK #11西村 G
IBM 3 14:15 FG #8小田倉 45
富士通 4 4:09 PASS #12平本 →#1強 7 KICK #11西村 G
富士通 4 10:36 RUSH #29ゴードン 11 KICK #11西村 G
Report 試合レポート

第 1 クォーター
2014年12月15日(月曜日)、ジャパンXボウルに進出した富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)は、東京ドームにてIBMビッグブルー(以下、ビッグブルー)と対戦。2万5085人の観衆がスタンドを埋め、フロンティアーズのキック、ビッグブルーのレシーブで試合がはじまった。

試合開始早々に会場を沸かせたのは、フロンティアーズのDB(ディフェンスバック)#14三木だった。ビッグブルーがパスでゲインを重なるなか、2度目のファースダウン更新を狙ったパスを見事にインターセプト。そのまま右サイドを真っ直ぐ走り抜き、大舞台での先制をパスインターセプトのビッグプレイで成し遂げた。その後もK(キッカー)#11西村の47ヤードFGで追加点を上げると、今度はLB(ラインバッカー)#49浦川がパスインターセプト。このチャンスを1プレーでRB(ランニングバック)#29ゴードンが右サイドを大きく走り抜け、タッチダウン。第1Qを16-0と理想的な形で終えた。
第 2 クォーター
第2Qに入るとビッグブルーが反撃に出る。自陣20ヤードからはじまった攻撃を10プレーかけ、最後はWR(ワイドレシーバー)#17小川がタッチダウンを決める(第2Q・3:02、16-7)。続くフロンティアーズの攻撃は、39ヤードをゲインしギャンブルに出るも失敗。しかしこのピンチも、この日3度目となるパスインターセプトをDB#40アディヤミが決め凌ぐ。ピンチをチャンスに変えたフロンティアーズは、敵陣46ヤードからはじまった攻撃でパスを3回連続成功させ、最後はRB#29ゴードンが走り込んでタッチダウンを奪う(第2Q・10:00、23-7)。その後のビッグブルーの攻撃では、自陣30ヤードまで攻め込まれるも、FGを阻止し前半を23-7で終えた。
第 3 クォーター
フロンティアーズのレシーブではじまった後半最初のシリーズは、代わって入ったQB(クォーターバック)#12平本が冴えをみせた。自陣32ヤードからはじまった攻撃で、3回連続のRB#29ゴードンのランプレーでファーストダウンを更新すると、WR#22宜本(潤)へ13ヤードと23ヤードのパスを立て続けに決め、ゴール手前1ヤードまで攻め込む。そして最後は再びRB#29ゴードンにボールを預け、タッチダウンを奪う(第3Q・3:12、30-7)。また、第3QをFGの3点に抑えたディフェンスも印象的だった。LB#45鈴木のパスブレークや、この日2度目となるDB#14三木のパスインターセプト。さらにはDL#47オースティン、LB#45鈴木のQBサックが飛び出し、相手につけいるすきを与えない。第3Qを30-10で終えた。
第 4 クォーター
最終Qは勝利を決定付ける時間となった。自陣31ヤードからはじまったシリーズでは、RB#20高野橋のランプレーやWR#1強へのパス、さらにはWR#81中村への33ヤードのロングパスを決めゲインを重ねると、最後はRB#29ゴードンへのフェイクからWR#1強へ7ヤードのタッチダウンパスが決まる。続く、ビッグブルーの攻撃は、LB#49浦川がターンオーバー。このチャンスをRB#29ゴードンが5度の連続ランプレーでタッチダウンに結びつけた。RB#29ゴードンはこの日4度目のタッチダウン、トータル112ヤードを獲得しMVPに輝いた。 2万5千の観衆を前に、遂に初優勝を飾ったフロンティアーズ。次はライスボウルで悲願の日本一に挑む。 ※DL#47オースティン:登録番号変更
文・写真 / FUJITSU SPORTS
Comments コメント

藤田 智ヘッドコーチ/オフェンスコーディネーター
藤田 智
今季は怪我人も多くずっと手探り状態、今日の試合も最後の1分まで勝てるとは思っていませんでした。本当に選手たちがよくやってくれたと思っています。特に今季は選手全員が“自分がやる”という自覚を持ってくれたことが大きかったと思います。主要のメンバーだけでなく、選手全員が強い気持ちを持ち続けることができたんです。また、たくさんの温かい声援をいただいたことも、選手たちには心強かったと思います。これまでチャンスに勝てずにいましたが、今日ついに優勝することができました。これも応援してくださったすべての方のおかげだと思っています。本当に、ありがとうございました。
今井 善教#21
今井 善教
優勝することができて本当に嬉しいです。ただ、まだ優勝したという実感はありません。時計が0になった瞬間もあぁ終わったんだなという感じでした。今年こそ優勝しなければというプレッシャーは確かにありましたが、相手云々ではなく自分たちのプレーを1つずつ、ひたむきにやり切ることに集中し、チーム全体はまとまっていました。ディフェンスは失点こそしてしまいましたが最後まで集中してプレーできたと思います。ライスボウルまで残り2週間あるので、その時間のなかで更に成長できるように練習に全力で取り組み、自分たちにとって価値ある勝利を1月3日に掴めるよう頑張っていきたいと思います。
鈴木 將一郎#45
鈴木 將一郎
試合の序盤で相手QBの調子を出させなかったこと、うまくプレッシャーをかけられたことが勝利につながったと思っています。勝利の瞬間には泣く準備をしていたんですが、一瞬の出来事でそんな余裕はありませんでしたね。まだ優勝の実感はありませんが、ここまで来るのに本当に長かったと思っています。これから支えてくれた家族や仲間、スタッフと喜びをわかちあうことで実感が湧いてくると思います。応援してくださった皆様に感謝しています。
三木 慎也#14
三木 慎也
とにかく無心で、プレーに集中できたことが先制点につながったと思います。立ち上がりにショートパスを決められていたので、どこかでシャットアウトしたかったですし、普段からコーチに「もっとアグレッシブに」と言われていたので狙っていた部分もありました。自分自身、インターセプトでタッチダウンを奪ったのは初めて。それが勝利に結び付き、1年やってきた成果がでて良かったと思っています。次はいよいよライスボウル、母校との対戦を楽しみしています