2016 X1 SUPER 秋季リーグ戦 JAPAN X BOWL​
オービックシーガルズ戦

開催日時 2016年12月12日(月曜日) 19:00〜
試合場所 東京ドーム
天気 晴れ
観客動員数 25,455人
Results 試合結果

Q1Q2Q3Q4TOTAL
富士通フロンティアーズ富士通フロンティアーズ367016
オービックシーガルズオービックシーガルズ00303
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G / NG
富士通 1 5:26 FG #11西村 24
富士通 2 5:45 FG #11西村 28
富士通 2 11:22 FG #11西村 29
オービック 3 6:31 FG #49星野 19
富士通 3 11:21 RUSH #29ゴードン 4 KICK #11西村 G
Report 試合レポート

第 1 クォーター
2016年12月12日(月曜日)、JAPAN X BOWLに進出した富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)は、東京ドームでオービックシーガルズ(以下、シーガルズ)と対戦。2万5455人の観衆がスタンドを埋め、フロンティアーズのレシーブで試合がはじまった。
自陣22ヤードからはじまったフロンティアーズのオープニングシリーズ。2度のサードダウンでパスを成功させ敵陣へ攻め込むと、ゴール前10ヤードとなってエンドゾーンに走り込んだWR(ワイドレシーバー)#81中村へパスが決まる。しかし、このプレーでフロンティアーズに反則があり15ヤードの罰退を受ける。その後、再度ゴール前7ヤードまで迫るがタッチダウンを狙ったパスが失敗に終わり、FGを選択。24ヤードをK(キッカー)#11西村が決め、先制を果たした。一方のディフェンスもLB(ラインバッカー)#16ニクソンがロスタックルしたり、パスをチップしたり、またシーガルズのミスもあって、最初のシリーズを無失点に抑えた。
第 2 クォーター
1Qから続いたシーガルズの攻撃、ファーストダウンを更新されるも、続くサードダウンでLB#35竹内がQBサックしパントに追い込む。直後のオフェンスは自陣37ヤードから。RB(ランニングバック)#29ゴードンの3連続ランプレーで敵陣へ攻め込むが、ゴールまで31ヤードとなって迎えたファーストダウンでQBサックを受けてしまう。セカンドダウンのパスに失敗し、サードダウン20ヤードとなるが、QB(クォーターバック)#3キャメロンが26ヤードのランをみせ、ゴール前へ。タッチダウンには結び付かなかったが、K#11西村が28ヤードのFGを決め追加点を上げる。続くディフェンスでDB(ディフェンスバック)#28石井がファンブルリカバーし、自陣49ヤードと絶好のフィールドポジションを得ると、ランプレーを中心にゴールへ迫る。しかし、ここでもシーガルズディフェンスを突破できずFGを選択。28ヤードを決め、9ー0とリードして前半を終えた。
第 3 クォーター
フロンティアーズのキックで後半がスタートすると、シーガルズはQBを#6菅原へスイッチ。一度はパントへ追い込むが、スナップでミスがありキックをブロック。しかし、このボールをカバーしたのはシーガルズ。ファーストダウンを更新すると、その後も立て続けにプレーを決め、ゴール前1ヤードでファーストダウンを更新する。だが、ここでディフェンスが躍動。ファーストダウンのインサイドのラン、セカンドダウンの右サイドに展開したラン、サードダウンのインサイドのランとすべて跳ね返し、FGに抑える。続くシリーズでは、この日初のタッチダウンを奪う。自陣29ヤードから攻撃を開始すると、3度のサードダウンを成功させ、ゴール前へ、最後はRB#29ゴードンが4ヤードのタッチダウンラン。16ー3とリードして最終Qへ突入した。
第 4 クォーター
3Qから続いたシーガルズの攻撃を、DL(ディフェンスライン)#98南のロスタックル、DL#13平井のQBサックなどでパントに追い込んだフロンティアーズ。その後は、互いにパントを蹴り合う時間が続く。残り時間が少なくなるにつれ、シーガルズは一気にタッチダウンを狙ったスペシャルプレーを繰り出したり、フォースダウンギャンブルに出たり、果敢なオフェンスをみせる。そして残り3分6秒、自陣27ヤードからのオフェンスではフォースダウンギャンブルを成功させるなどして、ゴール前17ヤードに迫る。が、ファーストダウンでDL#97岩熊がQBサックし7ヤードを押し戻すと、セカンドダウンで投じたパスをDB#23善元がパスインターセプト。リードを守りきったフロンティアーズが2年ぶり2度目のJAPAN X BOWL制覇を成し遂げた。
文・写真 / FUJITSU SPORTS
Comments コメント

藤田 智ヘッドコーチ/オフェンスコーディネーター
藤田 智
オフェンスがしっかりとボールを動かせたこと、そしてディフェンスがよく守ったのが勝利につながったと思います。特に3Q最初のシリーズでタッチダウンを許さなかったのが大きかったですね。あの状況になれば、ある程度は仕方がないと思っていましたが、選手たちの気持ちがそれを上回っていました。いまはまだ優勝した実感がありません。また、今季は苦しい試合が多く、とても長く感じたシーズンでした。ファンの皆さんの大きな声援が選手たちを後押ししてくれたと思います。もう一試合、日本一へのチャンスをもらったので、僕らのフットボールをさらに極めたいと思っています。
鈴木 將一郎#45
鈴木 將一郎
過去を振り返れば、シーガルズとの決勝は苦い思い出があります。が、今日はそんなことを気にしないですべてを出し切ろうと話していました。なかでも、最後の攻防は、今季のディフェンスの良さを出せたと思っています。また3Q最初のシリーズも、一度はパントに追い込んだものの、シーガルズのオフェンスが続き、気持ちがそがれる要素があった中で、粘り強く守れました。去年の決勝と、春の敗戦を受けて課題としていた“粘っこいプレー”が実践でき、チームが成長したと感じています。皆が夢中になってボールを追いかけた、その結果が優勝につながったと思います。
東京ドームでの試合は、いつもその独特な雰囲気にのまれ、思ったプレーが出来ていませんでした。が、今日の試合ではいつも通り、本当に落ち着いてプレーすることが出来ました。特に3Qのゴール前のシーンでは、以前なら「これはやぱないな」って気持ちが折れかかってしまうシチュエーション。でも今日は「絶対に止めてやる」と落ち着き、とことん集中。迷いがありませんでした。また、今季は劇的な逆転勝ちも経験し、メンタル面も成長できたと思っています。それが自信になり、結束も強まったのも優勝につながったと思っています。
善元 将太#23
善元 将太
シーガルズはリーグでも屈指のパスチーム。それに負けないようにアグレッシブにいこうと、試合前から考えていました。また後半からQBが代わるのもハーフタイムで確認していましたので動揺はありませんでした。リズムが変わってパスが決まり出した時には、嫌な感覚がありましたが、目の前の1プレーに集中することだけを考えていました。最後のパスインターセプトは、正直覚えていません。ただ、その前にボールを落としていたので、「次こそは」と思っていました。勝利に貢献できるプレーができたことを嬉しく思っています。