高平コーチ 試合後コメント/第104回日本陸上競技選手権大会

高平コーチコメント

苦しい大会だったというのが第一印象です。それぞれに課題はありますが、参加した以上は勝負の場。自分をコントロールできなかった部分も含めて、今の実力が出たと思います。
その中でも400mHで豊田が表彰台を確保したのは最低限の仕事だったと思います。納得のいく走りではなかったでしょうが、代表を経験したことから「下手な結果は残せない」という思いが支えになっていると感じます。このまま高い意識を持ち続けてほしいです。
決勝を走った2人も悔しさが残ったと思います。110mHの石川は、いまひとつ力を出せなかったレース。今後、大きな大会で代表の権利を勝ち取るには、メンタル面も含めてやるべきことがある。安定して力を発揮することを求めていかなければと思います。また佐藤はもともと実力のある選手。今後は、その力を取り戻せるかがポイント。順位と45秒台前半は目指していかなければならないと思います。
今季は延期や中止が続き、調整が難しかったシーズン。しかし、その中でも結果を残している選手がいるのは事実です。自分たちが置かれた状況で、ベストな選択ができているか、振り返るのも大切です。五輪に向けて、どう勝負を勝ち抜いていくか、一人ひとりがそのシナリオを明確に打ち出した上で冬季練習に打ち込んでほしいと思います。春先から元気な姿を見せられるようにチームとして頑張っていきたいです。

(今大会の入賞者)
400mH  3位:豊田将樹
400m     6位:佐藤拳太郎
110mH 7位:石川周平
棒高跳   7位:澤野大地

 

「ここで満足したらダメなんですが、何もいいところがなかった予選の走りを考えると、3位に入れてよかったと思います」