2025年11月27日 引退選手のお知らせ・コメント(競歩ブロック)

2025年11月27日をもちまして、競歩ブロックの岡田 久美子(競歩)が競技を引退することとなりました。
在籍中は温かい声援をいただきありがとうございました。

 

<現役引退>
岡田 久美子(おかだ くみこ)

生年月日 1991年10月17日生(34歳)
出身地 埼玉県
出身校 立教大学

 

主な戦績

・日本記録
5000m競歩 20分42秒25 (2019年5月18日:第61回東日本実業団陸上競技選手権大会)
10000m競歩 42分51秒82 (2019年12月8日:第10回長崎陸協競歩大会)
10km競歩 42分46秒 (2024年1月1日:第72回元旦競歩大会)
20km競歩 1時間27分41秒 (2019年6月8日:スペイン/ラコルーニャ) ※当時
35km競歩 2時間44分11秒 (2023年4月16日:第107回日本陸上競技選手権大会)

 

・2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2022年
日本選手権20㎞競歩 優勝
・2023年
日本選手権35㎞競歩 優勝

 

2015年 世界選手権(北京)20㎞競歩25位
2016年 リオデジャネイロ2016オリンピック 20km競歩 16位
2017年 世界選手権(ロンドン)20km競歩 18位
2018年 アジア大会(ジャカルタ)20km競歩3位
2019年 世界選手権(ドーハ)20km競歩 6位
2021年 東京2020オリンピック 20km競歩 15位
2022年 世界選手権(オレゴン)20km競歩 14位
2023年 世界選手権(ブダペスト)35km競歩 代表
2024年 パリ2024オリンピック 男女混合競歩リレー 8位
2025年 世界選手権(東京) 20km競歩 18位

 


お世話になりました全ての皆さまへ
この度、今年度をもちまして競技者としてのキャリアに区切りをつけることとなりましたことをご報告させていただきます。

 

 高校1年生で競歩に出会い、約20年もの間、誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指し、自分自身と向き合い続けてきました。

 

初めてシニアの日本代表に選出された頃は、世界との差を痛感し、どうすれば海外選手との差を埋めることができるのかと深く悩んだ時期もありました。

 

『私が引っ張っていき、日本の女子競歩を強くしたい』という気持ちを持ちながら試行錯誤の練習が続いたころ、同じ志を持った選手たちの存在や、多くの方々のご支援によって少しずつ力をつけることができ、2019年にはスペイン・ラコルーニャでおこなわれた競技会において、20㎞競歩で当時の日本記録を更新し、あらためて世界と戦う気持ちが強くなりました。
その結果、ドーハ2019世界選手権の20㎞競歩では6位、パリ2024オリンピックでは男女混合競歩リレーで8位入賞することができたと強く感じております。

 

競歩を通じて、国内外問わず、競い合い、高めあうライバルであり仲間達と出会うことができ、私自身の中で、競歩がかけがえのないものとなりました。

 

決して順風満帆な競技生活ではなく、体調不良や怪我なども多い競技人生ではありましたが、多くの方々の声援と支えが力となり、何度も何度も苦しい時期を乗り越えることができました。

 

キャリアとしての最後のレースとなりました東京2025世界選手権では、絶え間ない声援の中歩ききることができたこと、また、念願であった日本女子競歩初のメダル獲得の瞬間をアスリートとして見届けることができ、幸せな競技人生だったと感じています。

 

前所属を退社し、富士通での活動は2022年の30歳からと、キャリアの最終段階を迎えようとしていた私を温かく迎えてくださり、伝統あるチームで競技ができたことに大変感謝しています。

 

今後についてはこれから考えたいと思っていますが、女子競歩をはじめ、多くのアスリートのさらなる活躍のために、陸上教室や普及活動を通じて、陸上競技や競歩の魅力を広めていけるようなことができたらと考えています。

 

改めまして、これまで応援してくださったすべての方々へ感謝申し上げます。
長きにわたり、ご支援・ご声援いただきありがとうございました。

 

岡田久美子