【皇后杯】BTテーブスヘッドコーチインタビューコラム
――皇后杯が始まります。昨シーズンは悔しい思いをしましたが、今年はその雪辱を晴らしてくれると信じています。まずはチームの現状を教えてください。
実は今日、久しぶりにチーム全員が揃って練習をしたんです(取材日は11月19日)。というのも、6人が日本代表活動に参加していたため、少ない人数での練習を余儀なくされていました。ただ6人が別の環境でプレーしてきたことはプラスですし、やっと全選手が戻ってきたので、さぁ、これからといったところです。
――ヘッドコーチとしては難しい判断を強いられる時期だったんですね。
はい。しかし私たちがやろうとしているプレースタイルを選手たちは遂行してくれていますし、ディフェンスの細かい部分もしっかりやってくれています。もちろん試合によって調子の波が激しい時間帯もありますが、若い選手を起用している中で東地区の2位につけているのは及第点といえるでしょう。さらにいえば、今年は練習の質が高くなっています。前半戦の試合で失敗した経験は、皇后杯やリーグの後半戦に生きてくると思います。皇后杯に向けて何か新しいことをするつもりはありませんが、それぞれの試合に向けて最大限の準備をして、臨みたいと思っています。
――目指すところはどこにありますか?
私はヘッドコーチとして皇后杯のファイナルを経験したことがありません。セミファイナルが最高位なので、今年はぜひファイナルまで行きたいと思っています。しかし上ばかりを見ていてはいけません。まずは29日の試合をしっかり勝って、その後もみんなでしっかり練習をして、いい勢いを作っていきたいと考えています。レッドウェーブのバスケットはみなさんもご存じのとおり、相手にプレッシャーをかけるディフェンスと、攻守の切り替えを素早くするバスケットスタイルです。練習からそのプレッシャー、そのスピードでやらなければ意味がないと思うので、選手には質の高い練習を求めています。
――29日は新潟アルビレックスBBラビッツか、昨年度の社会人1位、秋田銀行です。
新潟は最近、ゾーンディフェンスを仕掛ける試合が多くなっています。ゾーンオフェンスの練習が必要でしょう。秋田銀行についてはほとんど情報がありません。どんなバスケットをしてくるか分からないので、28日の試合をしっかりチェックして、対応したいと思います。
――皇后杯を勝ち上がるためにカギとなる選手は誰でしょう?
ルイ(町田)とキラ(内尾)が、いかに得点に絡んでくるかがひとつのカギです。彼女たちのステップアップに期待する一方、今年はベンチに頼れる選手たちがいます。最近ではニチカ(谷口)が活躍してくれていますし、セイ(岡田)やマナ(田中)もいます。ベンチにさまざまなオプションがあることはヘッドコーチにとっても心強いことです。チームが揃って練習をする期間が短かったことはデメリットかもしれませんが、先ほども言ったとおり6人は別の環境でレベルの高い練習をしてきましたし、ここからしっかりと準備をしてよりよい状態で皇后杯に臨みたいと思います。
レッドウェーブファンのみなさんには、今年のリーグ戦同様に応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。