私たちは3.11を忘れない

レッドウェーブファンのみなさん、こんばんは。

トヨタ紡織とのGAME2、勝ちました。

レッドウェーブ 70-64 トヨタ紡織サンシャインラビッツ

タフなゲームでした。
いきなりのアクシデント。
それでもリードしていましたが、第3Qに追いつかれました。
第4Qの立ち上がりで抜け出しながら、逆転されてしまいました。
どうなってしまうのか?
そう思われた方も多いでしょう。
それでも最後の最後でギアを上げて、勝利につなげられたことは、
今後に向けてよい勝利です。

さて、明日で東日本大震災から13年が経ちます。
レッドウェーブの現役選手には、あの日をレッドウェーブで迎えた選手はいません。

ただ、日下光アシスタントコーチは当時、仙台89ersの選手として、仙台で被災しています。
新潟遠征に向かうサービスエリアでした。

「13年が経ちますが、あの日のことは今も鮮明に覚えています」

日下アシスタントコーチはそう振り返ります。
だからこそ、この時期のゲームは、コーチになった今も強い思い入れがあるそうです。
しかも今年は同じ東北での開催です。
より気持ちは入っていて、

「見に来てくださるファンの方々の活力になるような、いい影響を与える試合がしたかったです」

普段はあまり多くを語らないスタッフミーティングでも、
北上シリーズについては思いを吐露し、どうしても勝ちたかったそうです。

「僕にとっては大きな意味のあるゲームでした。今日はいきなりアクシデントに見舞われながら、選手たちが素晴らしいゲームをしてくれました」

最後は目を潤ませていました。

#10ルイ(町田)は、札幌にある高校を卒業し、一度、自宅に戻り、
まさに川崎に向かおうかというときに、あの日を迎えました。
自宅のある旭川は揺れることもなかったと言います。
それでも、あの日のことは#10ルイも忘れていません。

「レッドウェーブに入るタイミングでのことでしたから、忘れていませんし、忘れてはいけないと思っています」

そして、こう続けます。

「私たちが普通にバスケットをできることはけっして当たり前ではありません。バスケットができる環境に感謝しなければいけないし、それを私たちがどう伝えるかといえば、バスケットしかありません。そのことを、感謝も含めて、これからも伝えていきたいです」

今回の試合会場である北上市も震度5強の地震があり、多くの被害が出たそうです。

この時期に、この東北でプレーすることに、改めて意義を感じ、
また今年の元日に能登半島で起きた大きな地震で被災された方々にも改めて思いを馳せて、
レッドウェーブは、少しでも多くのみなさんが元気になれるようなバスケットを、
チーム一丸となって、これからも続けていきます。

バスケで日本を元気に。
バスケで東北を元気に。
バスケで能登を元気に。

今週も温かいご声援をありがとうございました。