2025-2026新加入選手インタビュー
#23 佐藤 華純
――まずは自己紹介からお願いします。
佐藤 今年度からレッドウェーブに入団しました佐藤華純です。ポジションはシューティングガードです。アメリカのペンシルベニア州ピッツバーグ出身で、母が日本人、父がアメリカ人です。アメリカでの名前がソフィア・ノースなので、レッドウェーブでのコートネームは「ソフ」になりました。
――レッドウェーブに入った経緯を教えてください。
佐藤 母が日本人なので、毎年夏になると2~3ヶ月くらい日本に来ていました。住んでいたのは千葉だったのですが、東京にも出かけ、そこでバスケットをしていました。そのときにWリーグの現役選手やOGと知り合うことができて、Wリーグに興味を持ち始めたんです。知れば知るほど興味が湧いて、どうやったらWリーグに入れるかを考えるようになりました。
――実際に入ってみたレッドウェーブの印象はいかがですか? まずはチームメイトやコーチの印象から聞かせてください。
佐藤 コーチはもちろん、チームメイトのみなさんもバスケットのIQがすごく高いので、みなさんからたくさん学びたいと思っています。実際に、今は何をどうすればいいのか、次は何をしたらいいのかといったことを聞いて、日々学んでいます。

――レッドウェーブのバスケットはどのような印象ですか?
佐藤 レッドウェーブはハイエナジーなチームで、特にディフェンスのときはいつも足を動かして、コミュニケーションをとっています。それだけでなく、常に次のことを考えなければいけないので、コートに立っているときは休憩がありません。シカゴ大学でプレーしているときよりもレベルが上がっていると感じます。
――サマーキャンプなどでいくつかのWリーグのチームとも対戦しました。どう感じましたか?
佐藤 他のチームも上手ですし、みなさん、よく走ります。私が感じる日本のバスケットとアメリカのバスケットの一番の違いは、展開の速さです。日本はポイントガードからセンターまで全員が走ってファストブレイクを狙うし、そこでシュートが打てなくてもすぐにモーションオフェンスなどのハーフコートのプレーに入っていきます。アメリカはファストブレイクが出せなかったときに、どちらかといえば1on1が多くなるので、そこは違う気がします。ただ、私自身はアメリカでもファストブレイクで先頭を走るタイプだったので、そこはうまくフィットできそうです。
――走ること以外で、ソフのプレースタイルはどのようなものですか?
佐藤 私はスリーポイントシュートが得意です。大学最後のシーズンはシカゴ大学が所属するカンファレンス、UAA(University Athletic Association)で3ポイントシュート成功率で1位になりました。UAAはディヴィジョンⅢですが、シカゴ大学以外にも、ニューヨーク大学やカーネギーメロン大学など、スポーツだけでなく、勉強面でも優れた大学が集まっているカンファレンスになります。
――これからレッドウェーブで新しいバスケットが始まります。どんな選手になっていきたいですか?
佐藤 シューターとしてチームメイトやコーチから信頼してもらえるような選手になりたいです。特にクロスゲームになったとき、シュートを託されるような選手になりたいです。またレッドウェーブはディフェンスのチームなので、常に相手を止められる選手になりたいです。加えて、私はエネルギーの高い選手だと思っています。
そのエネルギーをもっともっと上げて、チームに勢いを与えられる選手にもなりたいです。

――では少しだけオフザコートのことを聞きます。コートを離れたソフはどんな女性ですか?
佐藤 バスケットが一番なのですが、オフのときは散歩をするなど、アクティブレストなことをしています。それ以外にも、実は5歳から空手をしています。2段、黒帯で、今も父と一緒に、日本でも道場に行くことがあります。
――日本の生活はもう慣れましたか?
佐藤 はい、まったく問題ないです。先ほども言ったとおり、毎年夏は日本で過ごしていましたから、日本の電車にも慣れています。今は寮生活ですが、それも大学時代に寮生活をしていたので、まったく問題ないです。ただ、私は日本のビジネス文化のことを知らないので、そこはまだ不安があります。それもこれから、いろんな人に教わりながら、慣れていきたいと思っています。
――最後に、全国にいるレッドウェーブのファンに向けて、メッセージをお願いします。
佐藤 日々の練習はもちろんのこと、試合でも、オフの日でさえ、常にレベルアップできるように頑張ります。コーチやチームメイトに学びながら、一日でも早くレッドウェーブのバスケットに慣れて、チームに貢献したいと思っていますので、応援をよろしくお願いします。