センサリールームでのスポーツ観戦体験
富士通は共生社会の実現に向けた活動の一環として、発達障がいのある子どもに向けた「センサリールームでのスポーツ観戦」の機会を提供しています。
センサリールームとは発達障がいや感覚過敏の特性により、大観衆の人混みや大歓声や大きな音・眩しい光への対応に悩みを抱える子どもたちでも安心して観戦できるように、遮⾳等の⼯夫やストレスを減らし落ち着いてリラックスするための場所(カームダウンスペース)が施された特別室です。
フロンティアーズの事例
富士通とフロンティアーズは、2022年に国内アメリカンフットボール界初の試みとして、富士通スタジアム川崎にセンサリールームを特別に設置し、発達障がいのある子どもと、そのご家族を対象としたアメリカンフットボール観戦体験を開催しました。
発達障がいの子どもは見た目ではわかりにくく、特性ゆえの理由があっての行動でも「単なるわがまま」などと捉えられてしまうことがあります。また、音や光などに対しての感覚が個々人によって異なり、本人はスポーツが好きでも、大きな音や眩しい光、人混みへの対応が難しいため保護者が観戦や参加を諦めてしまうケースもあります。コロナウイルス禍の中、感覚過敏によってマスクの着用が難しい子どもは外出を控えてしまうこともあるようです。
参加者はセンサリールームのリラックスできるスペースで観戦を楽しみました。参加した子どもからは「アメフトを初めて見たがすごかった」、保護者からは「親子で楽しめる貴重な機会でした。今後もぜひ続けてほしいです」「大きな音が苦手なのですが、この部屋は安心。親子で楽しめました」と感想をいただきました。
レッドウェーブの事例
センサリールーム内の様子(2023年に撮影)
富士通とレッドウェーブは発達障がい等に伴う感覚過敏の特性があるお子様とそのご家族が安心してバスケットボールを楽しんで頂くための取り組みとして、2022年にバスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)初の試みとなる「センサリールーム」を試合会場に特別設置しました。
参加した子どもたちからは「バスケを見ることができて楽しかった。また見にきたい!」といった元気な声や、保護者からは「子ども2人連れてのバスケ観戦は一生無理なことだと諦めていました。観戦を生で体験させていただいて本当にありがとうございました。子どもたちにとって大きな成長につながったと思います。」との感想をいただきました。
選手のサイン入りウェルカムボード
2023年度も、富士通はアメリカンフットボール部と女子バスケットボール部のセンサリールーム観戦を不定期に開催しています。今後も、誰もが安心してスポーツを楽しめる社会の実現を目指していきます。
KIDS DESIGN AWARDS 2023を受賞
本取り組みはKIDS DESIGN AWARDS 2023を受賞しました。
IAUD国際デザイン賞2023金賞を受賞
本取り組みはIAUD国際デザイン賞2023の多様性包摂文化部門で金賞を受賞しました。