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【ニューイヤー駅伝】福嶋正監督インタビューコラム
「チームの仕上がり、メンバー選びの苦悩は、優勝時に似ている」

――現在のチーム状況はいかがですか。

故障者を出さずに、スムーズに練習メニューを消化しています。皆、順調に仕上がっているので、チーム内の競争が激しく、いい状態でニューイヤー駅伝に臨めると思っています。

――ポイントになる区間はどこでしょうか。

当然4区だと思いますが、あえて挙げるなら3区でしょう。競合チームとのシミュレーションをすれば、2区を終わった時点ではリードを許しているかもしれません。そうなれば3区でどのくらい差を詰めて、次の4区につなげるかが、ひとつのポイントだと考えます。もう一つ山が来るとすれば、6区かもしれません。2009年に勝利した時は、4区で先頭争いをして、5区はほぼ並び、6区でほんの少し前に出られたことが大きかったんです。ただ、あの時のようなアンカー勝負になると考えれば、どの区間もポイントになります。

――福嶋監督が注目する選手を挙げてください。

全員がそつなく走らないと優勝はないと思っています。その中でも、今年大きく成長した坂東はポイントになる選手。日本選手権を制した勢いを駅伝にもぶつけてほしいです。また新人の中村と浦野も充実しているので、メンバー争いがし烈になって、チームがいい方向へと進んでいます。

――優勝するためには何が必要だと思われますか。

力と共に駅伝に対する想いも必要だと思っています。駅伝は1秒の積み重ねです。「まだ走れる」と自分を追い込み、絞り出した1秒が、とても大きなものになり、襷をつなぐことで力になります。また昨年の結果を受けて、我々には2年越しの思いもあります。選手たちには「自分たちは弱くない」というところを見せつけてほしい。今のチームを見る限り、きっちりとした状態でスタートラインに立てば、必ず結果につながると思っています。意思統一をして試合に挑みたいです。

――2020年のニューイヤー駅伝はテレビ観戦をされたそうですが、どんなお気持ちでしたか。

選手だった1990年の創部時から、毎年当たり前のように出場してきたので、寂しい思いでした。と同時に「来年は、なんとしても優勝できるチームを作りたい」と強く思いました。今年は旭化成が4連覇を達成、素晴らしいと思いつつ、2000年の初優勝時に旭化成の3連覇を止めたことなどが頭に浮かびました。また連覇を止めるのは富士通、と言われるように選手たちをサポートしたいです。

――優勝した時と今年のチームで似ている点はありますか。

優勝候補などと取り立たされず、注目度が低かった2009年の優勝は「よくここまでやってくれたな」という思いでした。ただ、現場をみれば、もしかしたらやってくれるかもしれないと自信を持てるくらいチームが仕上がっていました。また最後の一人を決めるのにすごく悩んだ年でもありました。その辺りは、今年のチームと似ている部分かもしれません。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

昨年はニューイヤー駅伝に出場することができず、応援して下さる皆さんに申し訳ない気持ちで一杯でした。ようやくリベンジを果たせる舞台がやってきます。今回のレースはレベルが高く、スリリングな展開になることも想定されます。富士通らしい積極的な走りで、期待に応えられるように、最善を尽くしたいと思っています。応援、よろしくお願いします。

福嶋 正

TADASHI FUKUSHIMA

1964年9月29日生まれ。長野県出身。
1999年4月にプレイングコーチに就任し、翌年1月の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)で4区を走り初優勝に貢献。
2002年にコーチに専念、2004年からは監督を務める。