一昨日に続く敗北…。
57-73
レッドウェーブにとって、今シーズン初の連敗はファイナルの大舞台でした。
敗因のもっとも大きいものはシュートの精度。
いや、ゲームスタッツを見れば、高さに分があるJX-ENEOSのフィールドゴール%を34%に抑えているあたり、レッドウェーブのディフェンスはよく頑張りました。
課題の1つだったリバウンドだって、JX-ENEOSの46本(OFF15本、DEF31本)に対して、レッドウェーブも46本(OFF14本、DEF32本)で同数なんです。
日本代表のスタメンインサイドに食らいつく姿勢は本当に評価できるものです。
そのJX-ENEOSが誇るインサイド陣に対して、レッドウェーブのインサイド陣もけっして逃げなかった。ポジション争いも熾烈を極めていました。
それでも……
JX-ENEOS戦のポイントになる部分では頑張っていたけれども、記者会見に出ていたレイ(#1三谷)の言葉を借りれば
「大事な場面でオフェンスリバウンドを取られて、セカンドチャンスからシュートを決められてしまった」
し、同席していたルイ(#10町田)のコメントは
「レッドウェーブもオフェンスリバウンドに飛び込んでいたんだけど、それが得点につながらなかった」。
ちょっとしたところからジワジワと点差が開いていき、十分なリードを得たJX-ENEOSは残り時間をうまくコントロールしていたように思います。
あと1つ負けてしまえば、それで終わりです。
しかし、かつてプロ野球の日本シリーズ(7戦4先勝方式)で3連敗をしたジャイアンツが、そこから4連勝して日本一になった例があります。つまり、まだ終わっていないんです。
2試合連続で試合終了のブザーをベンチで聞くことになった主力たち。
年齢的にも、経験的にも若い選手たちだけれども、最後にレッドウェーブのスタメンとしての意地を見せてほしい。
舞台がまるで異なるとはいえ、レギュラーシーズンでJX-ENEOSに勝ち越し、皇后杯でもギリギリまで追い詰めたのは間違いなく主力の彼女たちなのだから。
能の世界に「守・破・離」という言葉がある。
大まかに言えば、まずは教えられたことを忠実に守り、次にそれを破り、最後はその原則から離れていくこと。
そうすることで、何ものにも捉われない自分の形ができあがってくる、ということらしい。
チームのルールを守ることは大切。
しかしときにそれを破り、状況を転換させることがあってもいい。
PRIDE&PASSION
崖っぷちの今こそ、スローガンの1つであるプライドをかなぐり捨てて、女王JX-ENEOSに挑んでほしい。
勝利を信じつつ、一方でファンはレッドウェーブのひたむきなプレイに心を打たれ、応援の声をあげてくれているのだ。巻き返そう。まだ今シーズンのレッドウェーブは終わっていない。
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