昨日おこなわれましたプレーオフ・ファイナル第4戦――敗れました。
レッドウェーブ 66-75 JX-ENEOSサンフラワーズ
まずは本題に入る前に――
リーグ8連覇を決めたJX-ENEOSサンフラワーズの栄誉を称えたいと思います。
おめでとうございます!

日本が世界に誇る#10渡嘉敷来夢選手と、プレーオフMVPであり、日本を代表する司令塔の#0吉田亜沙美選手。
この2人の力は本物です。
しかしJX-ENEOSの強さは、彼女たち2人の力だけでも、またスキルや体の強さだけでもありません。

#0吉田選手、#10渡嘉敷選手と並んで、JX-ENEOSの、いや日本の“BIG3”とも言うべき。
#21間宮佑圭選手の優しさは、心の強さでもあり、それがJX-ENEOSの8連覇を支えていると言ってもいい。
本当に素晴らしいチームです。
本題に入る前に、彼女たちとファイナルで戦えたことに感謝をして、彼女たちの栄誉を称えたいと思います。
さて、本題!
第4戦は激戦でした。コート上にもトピックスが満載。というわけで、本日も写真メインとドドドーンとお送りします。勝って第5戦に持ち込みたいレッドウェーブと、勝って優勝を決めたJX-ENEOS。
どちらも必死でした。
これまでの3戦よりも激しいせめぎ合いは、まさに死闘と言っても過言ではないと思います。

高さで上を行くJX-ENEOS。
レッドウェーブ最高身長の#12リー(篠原)でさえ届かない場所で、ボールを手にするJX-ENEOS#10渡嘉敷選手。
ならばと、

#8ハル(佐藤)は低いボールを必死で取りに行きます。
パワーに勝る相手であっても、ここだけは譲れないとばかりに。リバウンドで敵わなかった#12リー(篠原)も果敢に攻めました。

相手はサイズに劣るJX-ENEOS#0吉田選手ですが、
彼女はディフェンスでも日本ナンバーワンと言っていい実力の持ち主。これは#12リー(篠原)のチャージングになってしまいましたが、彼女の果敢さは、来シーズン、間違いなく進歩の糸口となるでしょう。
それくらいプレーオフでの#12リー(篠原)の活躍は素晴らしかったと思います。

だから、直後にチームメイトが#12リー(篠原)の積極性を認めるのだと思います。
その#0吉田選手と最後までやりあったのが――

#11シィ(篠崎)です。
持ち味でもある強靭な足腰を使った#11シィ(篠崎)のアタックには、さしもの#0吉田選手もファウルをせざるを得ない。
第3戦後に「慣れないガードのディフェンスで体力的に厳しい」と吐露していた#11シィ(篠崎)ですが、
今後も#0吉田選手とマッチアップすることを考えると、今シーズンのそれは大きな経験になるでしょう。

倒された#11シィ(篠崎)を助け起こしにくる#8ハル(佐藤)
ガッチリとつかんだ手が、レッドウェーブの絆のように感じられます。
そして――
エースへの期待と重圧、目の前にいる越えなければいけない高い壁に苦しんだ#0モエコ(長岡)。
そんな彼女も、最後は#0モエコ(長岡)“らしさ”を序盤から見せてくれました。
#0モエコ(長岡)が攻めることで相手は彼女の動きを警戒し、
その分、オフェンスリバウンドにチャンスが生まれるシーンがいくつかありました。
得点こそ8点に終わりましたが、それでも第4戦の#0モエコ(長岡)が一番輝いていたように思います。
結果的にファウルアウトという悔いの残る形でファイナルを終えましたが、

最後まで声を出し続けていたことは、彼女の成長の証の1つだと思います。


試合後、#10ルイ(町田)は顔を覆い、#0モエコ(長岡)はBTテーブスヘッドコーチの胸の中で泣きました。
こんな姿は見たくありませんが、
月並みだけど、この涙を来シーズンこそ歓喜のそれに換えてもらいたい。
ここではトピックスが出なかったけれども、
#1レイ(三谷)はベテランとして、自らのやるべきことを最後まで徹することで、若手に手本を示してくれましたし、
#15ウィル(山本)は、第2戦からベンチスタートに回りながら、それでも果敢に攻め、誰よりもコート上でチームをまとめる声を出していました。
ベンチで支えるメンバーも最後まで一緒に戦いました。
彼女たちのステップアップも、来シーズン以降の優勝には欠かせません。
まずはしっかりと休んで、
日本代表候補組はリオデジャネイロオリンピックに向け、
それ以外の選手たちは新しいシーズンに向けて、
進歩の道を進んでもらいたい。
そのためにも忘れないでおこう。

がっぷり四つで組んで届かなかった9点。
それを乗り越えるために、忘れてはいけない9点。
死闘の末に届かなかった、得点にして10点ほどにある頂点を目指して。
2015-2016シーズンの幕を下ろしたいと思います。
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