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陸上 富士通陸上競技部

鈴木健吾インタビュー「挑戦を忘れず、次に繋がるレースに」MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)2019特集 富士通陸上競技部 :

神奈川大学時代には箱根駅伝で注目を集め、特に3年時は『花の2区』で区間賞獲得。2017年台北ユニバーシアードのハーフマラソンで銅メダルを獲得し、“学生最強ランナー”と呼ばれた鈴木健吾選手。東京マラソン2018で2時間10分21秒[19位]をマーク。一昨年の富士通入社後は怪我に悩まされ試合も出られない状況が続いていたが、4月のハンブルクマラソン2019を2時間11分36秒[13位]で走って、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権をワイルドカードで獲得した。本人は「実力的には一番下と言っても過言でない」と力不足を感じているが、ポテンシャルは国内屈指。爆発力を武器に、希望を胸にレースへ挑む。


MGC出場権を獲得して、「ようやくスタートラインに立てた」と安心した


――いよいよMGCが数日後に迫りました。現在の心境はどうですか?

現在は練習も順調に消化できています。富士通に入社してから今まで、良い状態で試合に出られたことがありませんでしたが、今回は今のところ順調です。心身ともに良い状態でスタートラインに立てると思います。

鈴木健吾
――MGC出場を決めた試合を少し振り返りたいと思います。東京マラソン2018(2時間10分21秒[19位])とハンブルクマラソン2019(2時間11分36秒[13位])の平均タイムでワイルドカードとなりましたが、2つのレースではどんな収穫がありましたか?

東京マラソンは大学4年生の時に出たレースで、初マラソンでした。ハンブルクマラソンは最低限の練習しかできていなかったので、スタートに立った時も不安な気持ちが大きかったです。最終的にギリギリのタイムでのワイルドカードでしたが、諦めなくて良かったと思いました。

――マラソン初挑戦がその2018年の東京マラソンでしたが、初めてマラソンを走ってどんな印象を持ちましたか?

大学でやっていた駅伝の練習とは全く異なるものだと感じました。また、当時は1月の箱根駅伝を走り終えて1ヶ月半程度で迎えたマラソンだったので、あまり練習もできていませんでした。後半はかなり苦しく、マラソンは厳しいなと感じました。

――そもそもマラソンで世界を目指そうと思ったきっかけがあればお教えください。

大学4年の頃からマラソンにチャレンジしたいという思いは持っていました。そこで東京マラソンに出場したところ、意外とタイムも良く、MGC出場のチャンスにつながった形です。そこからはMGCの出場権が欲しいと思うようになりました。

――実際にMGC出場権を獲得した後の心境をお聞かせください。

富士通に入社して以降、怪我もあってなかなかレースに出られていませんでした。そのため、MGCの出場権を獲得できて、「ようやくスタートラインに立てた」と安心しましたし、最後のチャンスを生かせて良かったと思いました。


後半競り合うようなハードなレース展開になったら持ち味を生かせる


――MGC出場権獲得以降、どんなプランでここまで調整を進めてきたのかお教えください。

ハンブルクマラソン後は休息を入れて、6月からマラソン練習に入ったので、落ち着く暇はありませんでした。7月に出たホクレンディスタンスチャレンジの10000m(28分48秒48)は、上手く走れたと思っています。アメリカや北海道でも合宿をさせていただきましたし、今は非常にコンディションが良いです。

――MGC本戦に向けて疲労を抜いて臨もうと思うと、ある程度は調整に時間が必要で、それを考えると2~3ヶ月の時間をかけて課題を克服しておかなければいけません。時間的な焦りはありましたか?

MGC出場権を得たことで、冷静になれた部分がありました。今でもプレッシャーはなく、レースに向けて楽しみな気持ちの方が大きいです。私はMGC出場権を獲得したのも一番最後ですし、実力的に見て一番下といっても過言ではないと思っています。だからこそ、次に繋がるレースにできると思うので、レースの中でも挑戦を忘れないようにしたいです。

――これまでのマラソンを通じて、勝負のキーになると感じたポイントはありましたか?

30㎞以降、時間で言うと90分以降の後半は苦しくなってくるので、いかにペースを落とさずさらに上げていけるかが一番重要だと思っています。今までの2試合は、後半でかなりペースが落ちてしまったので、今回は後半で勝負ができるようにスタミナを意識して練習してきました。

鈴木健吾インタビュー」
――MGCに向けて、長期的にはここまでどんな練習を組み立ててきましたか?

まずはしっかりマラソンに耐えられるスタミナをつけるように意識し、距離を増やすことを意識しました。また、今まで故障ばかりしてきたので、故障せず継続して練習することを最も重要視していました。試合が近づくほど、高みを目指すほど、練習をやりすぎてしまい、怪我に繋がってしまいます。練習量を加減しながら内容を組み立てることには神経を使いましたし、改めて難しさを感じました。

――自分としては、どういうレース展開が一番好ましいですか?

私の場合、気温の高いハードなレースになればなるほど、チャンスはあると思っています。条件が良いと、やはりタイムを持った速い人が有利かなと思います。反対に気温が高いと、ペースが少しゆっくりになります。私としては気温が高い中で、後半競り合うようなレース展開になった方が持ち味を生かせると思っています。とにかく粘るレースになると思うので、かき回していく選手にも冷静に対応しつつ、勝負できる位置には常にいたいと思います。

――悔いのないレースにするため、当日までにやりたいことがあれば教えてください。

心も体も良い状態でスタートラインに立つことです。これから緊張するかもしれませんし、周りからプレッシャーもあるかもしれませんが、自分の中で対処していくことが大事だと思っています。


自分の良い部分も悪い部分も乗り越えて、自分と向き合うこと。それがマラソンの魅力


――MGCの先には、世界があります。どんな思い入れがありますか?

自国開催の世界大会なので、出たいという思いは強いです。東京開催でなければ今回のMGCを視野に入れていなかったかもしれません。選手としては、まだまだマラソンの体ができていない状態です。そのため、今回のMGCで日本代表の権利を獲れれば最高ですが、何よりも自分のステップアップにつなげるレースにしたいと思います。キャリアとしては一つの通過点であり、次の世界大会にもチャンスはあるので、この経験を活かしていきたいと思います。

――マラソンの魅力、醍醐味はどこにあると思いますか?

マラソンに挑むにあたって、3~4ヶ月のトレーニングは心身ともにキツく、妥協したくなるときも、もっと練習したくなるときもあります。長いスパンの中で、自分の良い部分も悪い部分も見えてきますが、それをコントロールして乗り越えていかなければいけません。走っている距離も長いですし、トレーニング期間も長いので、自分と向き合う必要があります。それを大変に感じる人もいると思いますが、私にとってはそれがマラソンの魅力だと感じています。

――MGCの後には、駅伝もありますね。

昨年は走れなかったので、今回はしっかり走ってチームに貢献したいという気持ちです。11月の東日本実業団駅伝はマラソンが終わってすぐになるので、どうなるか分かりませんが、ニューイヤー駅伝はしっかりと走って、優勝に絡めるように頑張りたいと思います。

――ここまでのトレーニングを支えてくれた富士通陸上競技部に対しては、どんな思いがありますか?

昨年は1年間走れていなかった中でも、社員の方々を含めて多くの応援をいただきました。改めて様々な人に応援していただいていることを、実感しています。今はなかなか結果が出ていませんが、応援してくださる方に良い報告をしたい。走って元気な姿を見せること、良い結果を見せることが大事だと思っているので、そういう形で富士通やチームのみんなに対しても感謝の気持ちを届けられたらと思っています。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

学生時代からの駅伝ファンの方々含めて、応援してくださっている方が多くいることを日々感じています。応援していただいた分、しっかり結果を見せられればと思っています。スタミナをつけた自分を見せられると思いますので、応援よろしくお願いします。

鈴木健吾 鈴木健吾(Kengo Suzuki)
愛媛県出身、1995年6月11日生まれ、長距離種目
神奈川大学で第91回~94回箱根駅伝を経験。主将・エースとしてチームを率いた。2018年東京マラソンに初挑戦し、学生歴代7位の2時間10分21秒をマーク。弱点のスタミナを鍛え、全力でマラソンに挑む。