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中村匠吾MGCインタビュー「最後まで諦めず後悔しないように全て出し切る」MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)2019特集 富士通陸上競技部 :

駒澤大学時代から駅伝強豪校の中心選手として、箱根駅伝などで活躍してきた中村匠吾選手。2013年ロシア・カザンユニバーシアードハーフマラソンでは銅メダルを獲得。2015年の富士通入社後は一時期負傷に悩まされたが、主要大会で力強いパフォーマンスを披露。安定した走りと粘り強さでチームをけん引してきた。マラソンは恩師である駒澤大学大八木監督の指導も受けながら、長期プランで強化。初マラソンとなった2018年びわ湖毎日マラソンで7位(2時間10分51秒[日本人1位])に入り、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得。その後ベルリンマラソンで2時間08分16秒[4位]と自己ベストを伸ばし、MGCに自信を持って臨む。


プレッシャーと緊張感があったからこそ、良いときも悪いときも自分自身と向き合えた


――いよいよMGCが今週末に迫りました。現在の心境を教えてください。

長い間、来年の大会を目標にしてきたので、是が非でも出たいという気持ちが自分の中にあります。そのためには今回のMGCで、最低でも2番以内に入らなければならないので、MGCはしっかり勝ちに行きたいと思います。ここまで、やれることはやってきたつもりなので、自信をもってスタートラインに立ちたいと思います。

中村匠吾
――MGC出場権を得た、2018年びわ湖毎日マラソンを振り返っていただければと思います。マラソン初挑戦でのMGC出場権獲得となりましたが、レースをどう評価していますか?

初マラソンでMGCの権利を獲得できたのは良かったです。そのおかげで、MGC本番までゆったりとしたスケジュールを立てることができました。マラソンは取り組み方自体がトラックなどと全く違うため、練習もそれまでやったことないようなところから始まりましたし、スタートラインに立ってもレース展開がなかなか読めない部分がありました。その中でもしっかり走れて、出場権を獲得できたことは良かったと思います。

――当時、レース終盤のペースアップが話題になりました。40kmを過ぎてMGC獲得の条件である2時間10分台までギリギリという状態でしたが、最後の2㎞で猛烈なスパートを見せての出場権獲得でした。その時はどのようなことを考えていましたか?

あと数秒でタイムを切れることは分かっていたので、40km地点は一番意識していました。ここで切れないと勿体ないという気持ちで、体を動かしてペースアップすることができたので、次のレースに向けてもすごくプラスになったと思っています。

――MGC出場権獲得以降、心境の変化はありましたか?

MGCの出場権を取らなければいけないというプレッシャーを抱かずに済んだのが良かったです。振り返ってみると、ここまでの一日一日が早かったですし、充実していたなという印象があります。MGCでは、今までずっと練習してきたことを出し切りたいと思います。

――出場権を獲得したことで、プレッシャーや周囲の期待も感じたかと思います。そのプレッシャーとはどのように付き合ってきましたか?

日本代表が一発で決まる選考会なので、当然周囲からの期待もありましたし、自分自身でも良い意味でプレッシャーをかけながらやってきました。出場権を獲得してからの一年半、良いときもあまり上手くいかないときもありました。そんな中で、どんな状況でも冷静に自分自身と向き合い、今何をすべきか考えながら、ここまで来ることができました。それは、上手くプレッシャーをかけながら緊張感を持てたからこそ、だと思っています。


気温や湿度が高い中で、最後まで諦めずに走ることが一番大事


――出場権獲得以降、どういったプランでここまで進めてきたのかを教えてください。

びわ湖毎日マラソンで出場権を獲得し、その後はベルリンマラソン(2時間08分16秒[4位])と東京マラソン(2時間14分52秒[15位])に出場しました。ベルリンは自己ベストで走ることができて、MGCと同じような日程のパターンを試すことができて良かったと思います。東京マラソンに関してはコンディションに恵まれず、思うような結果が残せませんでした。しかし、自分に合ったマラソン練習を掴めたので、以降の練習が充実したと思います。

――何度かマラソンをこなす中で、勝負のポイントになると感じた部分はありましたか?

マラソンは何ヶ月もかけて練習するので、精神的にも肉体的にもキツい部分がいくつか出てきます。そういった中で、自分自身と向き合ってやっていけるかが重要ですね。本番は当然35km以降がキツいです。特に今回のMGCは気温や湿度が高いことが予想されるので、最後まで諦めずに走るというのが一番大事です。その辺りを意識して、勝ちにしっかりこだわっていきたいと思います。

――練習はここまで順調にできていますか?

6月、7月に少々もたついた部分はありましたが、8月はアメリカ、今も長野(菅平高原)で最後の調整をして、状態は上がってきています。昨年のベルリンマラソン以上の感覚で走ることができているので、自己ベストを狙えるような状態にあると思っています。

――ここ数ヶ月課題の克服や強化ポイントとしていた部分はどこですか?

MGCは気温が高い中で、ペースメーカーがおらず最初から勝負のレースになります。どんなペースで進むかが普段のレースと異なるので、練習中でも上手く自分をコントロールして、疲労を残さずスタートラインに立つことを考えてここまで練習を続けて来ました。あとは少しずつ練習を控えて、コンディションを整えていきます。最後でどれだけ体調を上げていけるかが重要なので、しっかり考えてやっていけたらと思います。

中村匠吾インタビュー」
――MGCで目標として設定しているタイムはありますか?

気温が高い中でもいいペースで動いていくと思うので、2時間10分ぐらいが優勝タイムになるのではないかと想定しています。35km以降、自分でしっかりと主導権を握ることができれば勝機も見えてくると思っています。

――想定しているレースプランがあれば、教えてください。

前半は先頭の様子を伺いながらしっかりついていって、自分の仕掛けどころを見極めて勝負したいと思っています。後半勝負には自信があるので、35kmあたりからペースアップ勝負に持ち込みたいですね。コースの最後の方には上り坂がありますが、それまでいかに余裕を持って走れるかを意識して進めたいと思っています。

――強い選手ばかりとの戦いになりますが、ライバル視している選手はいますか?

この大会に残っているのは力がある選手ばかりですし、当日は暑さなど様々な要素が加わってきます。世間で四強と呼ばれている選手(大迫傑選手/ナイキ、設楽悠太選手/ホンダ、井上大仁選手/MHPS、服部勇馬選手/トヨタ自動車)は実力があり、間違いなくレースを動かしてくる要の選手だと思うので、少なからずそこに勝たなければならないと思います。また一方では、そういった選手をうまく使いながら自分の思っているパターンに持ち込みたいと考えています。

――ご自身の中で感じているマラソンの魅力、醍醐味はどこですか?

マラソンは準備に長い時間がかかります。その分、本番で自己ベストが出たり、国際大会出場が決まれば、周りからの評価など大きなものが返ってきます。スタートラインに立つまでの準備や、本番のレースもキツいことばかりですが、ゴールをしたときの達成感が非常に大きいので、マラソンやってきてよかったなと思います。


周りのサポートがなければここまでたどり着けなかった。感謝を走りで返したい


――キャリアとして、MGC・来年の世界大会をどのように位置付けているかお聞かせください。

キャリアの中でも大きなターニングポイントになると思って、来年の大会を今まで目指してきました。会社や多くの方々にバックアップをしてここまできたので、日本代表になって皆様に恩を返していきたいです。何よりも自分自身が一番目指してきた大会なので、後悔のないようにしっかり勝負できたらなと思います。

――いつ頃から本格的にマラソンで世界を目指そうと思っていたのですか?

大学生の頃から将来的にはマラソンをしたいと考えており、駒澤大学の大八木監督に指導をしていただいていました。本来なら大学4年生頃からマラソンを走りたかったのですが、体力面や練習面でトラックと全く違ってくるので、予定より初マラソンが遅れてしまったという経緯があります。それでも、これまで来年を一番の目標として目指してきたので、MGCで出場を決められたらいいなと思います。

――大八木監督とはここまで何年間一緒にやってきましたか?大会直前となった今、かけられた言葉などあれば教えてください。

大学生のときからですので9年、本格的にマラソンを強く意識してからは5~6年になります。多少誤算もありましたが、マラソン一発目で選考基準を突破して、ベルリンで自己ベストを更新するなど、上手く話し合いながら、順調にやってこられたと思います。言葉としては、10日前の大事な練習を終えた段階で、「もうここまで来たらやるしかないからな」と声をかけてもらいました。お互い手ごたえを掴めているので、あとは発揮するだけだと思っています。

――富士通陸上競技部へどんな思いがありますか?

福嶋監督はじめスタッフの方々には様々な部分でサポートしていただきました。現在は大八木監督に指導していただいていますが、福嶋監督や吉川事務局長がいなければここまでたどり着けなかったと思います。本当に感謝したいと思いますし、走りで返せたらと思っています。

――最後にファンや富士通社員をはじめサポートしてくれている方へメッセージをお願いします。

ファンの声援もたくさんいただいていますし、日頃から会社に出れば温かいご声援をいただいています。普段お世話になっている方だけでなく、今回は様々な方が注目してくださっているので、いい結果を報告したいと思っています。応援よろしくお願いします。

中村匠吾 中村匠吾(Shogo Nakamura)
三重県出身、1992年9月16日生まれ、長距離種目
駒澤大学時代から駅伝強豪校の中心選手として活躍。4年時には主将を務めた。富士通入社後は負傷に悩まされつつも、主要大会で力強いパフォーマンスを披露。安定した走りと粘り強さでチームをけん引する。