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ニュース

2012年4月3日

柏原竜二選手の富士通陸上競技部加入記者会見レポート

2012年3月30日(金曜日)、柏原竜二選手加入についての記者会見が、富士通株式会社本社汐留シティセンターで行われました。

柏原 竜二(かしわばら りゅうじ)選手プロフィール

柏原竜二選手生年月日:1989年7月13日
出身地:福島県
出身校:福島県立いわき総合高等学校 → 東洋大学

[自己ベスト]
5000m 13分48秒54
10000m 28分20秒99

[主な実績]
箱根駅伝 1年、2年、4年時 総合優勝
4年連続 第5区間賞

最初に、富士通陸上競技部の石田一雄部長(取締役執行役員副社長)より「4月1日から、国内外含め、17万人の企業の一員として社会に旅立つ柏原君には、変化に立ち向かい、チャレンジしていってもらいたい。"世界にはばたくアスリートを育てる"という創業精神を持つ富士通陸上競技部の中で、海外で名を残していただきたい」と挨拶がありました。また、福嶋正監督は「箱根駅伝での活躍で注目されていると思いますが、大学は大学、実業団は実業団。地に足をつけて、1年目として土台を作っていきたい。富士通入社後も温かい目で見守っていただければと思います」と語りました。続けて、柏原選手が富士通陸上競技部加入にあたっての意気込みを語り、質疑応答を行いました。

柏原選手、記者会見コメント

4月1日から富士通で競技を続けさせていただきます、柏原竜二です。これからは、会社で働く上で社会人としてちゃんとした行動をしたいですし、みなさんから色々なことを学んで人間的に成長し、それを競技につなげていければと思います。そして最終的に富士通で、自分の夢を叶えられたらと思います。

福嶋監督にお伺いしますが、今後の育成方針は?

福嶋監督福嶋:今後本人と話しながら考えていきますが、トラックが10000mで28分20秒前後ですから、まずは27分台に近づけることが大事だと思っています。今年は、前半にスピード練習を行い日本選手権で勝負して、その後は駅伝をうまく活用していきたい。冬のロードシーズンに関しては、何年後かにマラソンで結果を出せるような指導をしていきたいと思っています。

柏原選手が富士通に入社を決めた要因は?

柏原:富士通を選んだ理由は、色々な企業から誘っていただいた中で、福嶋監督の「うちは弱い。だけど強くなりたい。だから一緒に競技をやってほしい」という言葉が胸に響きました。強くなりたいという向上心が僕の中にもあるので、その考えが素敵だなと思って決めました。

柏原選手が考える夢について教えてください

柏原:これから競技生活を続けて、できて33歳ぐらいまでだと思いますが、その中でオリンピックのチャンスは今年を含めて約3回。そのどれかには、マラソンでオリンピックに出たいと思っています。厳しいという意見もありますが、それを全部覆したいという思いはあります。

福嶋監督は柏原選手のどういうところを評価されていますか?

福嶋:私が彼を最初に気にしたのは、彼が大学一年生の時の箱根駅伝。色々なタイプの競技者がいる中で、彼は"人に感動を与えられるような走りをする"という印象を受けました。苦しくなってから自分を追い込める彼の精神的な粘り強さは、マラソンでも35 km過ぎに活きてくる。メンタルに関しては非常に強い部分があるので、フィジカルに関しては、これからスピード練習を重ねていきたいと思います。

柏原選手の発言を見ると反骨心が伺えますが、それは競技でも意識していますか?

柏原:僕は負けず嫌いなところがありますし、負けてそのままだと何も成長しないと思っています。負けたレースの中でも色々と考えることはできるので、常に反骨心を持っていることはいいことかなと思います。

冬のオリンピック選考レースを見て、どんなことを感じましたか?

柏原:色々なタイプの選手がいるなと感じました。ただ、自分のレースができれば勝てるのかなと思いましたし、今は日本国内でトラックの記録が伸びているので、27分台に近いタイムを出していきたいと思っています。

初任給の使い道は?

柏原:親にもですが、大学や高校でお世話になった人たちに何かプレゼントができたらと思います。自分で稼ぐ初めてのお給料なので、貯金したいという気持ちもありますが(笑)

震災から1年が経ちましたが、福島出身の競技者としてふるさとへの思いは?

柏原竜二選手柏原:大学で1年間色々なことをやらせていただいて、それが少しでも東北のためになれば嬉しいですし、今後は大企業に入ったことで関わり方も増えてくると思います。また、それを言い訳として競技が疎かにならないよう、両立していきたいと思っています。

強力なアフリカ勢に対して、どうやって対抗していきますか?

柏原:冬場のレースならスピードとパワーが重要になりますが、オリンピックなど夏場になればタフさが必要になってくる。僕の武器はタフさだと思っているので、粘り強く戦いたいと思います。

ニューイヤー駅伝に向けてのイメージは?

柏原:1年目だからといって気負わずに、エース区間を任せられる人間になっていきたいですし、僕自身、大学時代は"山"以外でも結果を残してきたつもりです。取り上げられ方は、山ばかりでしたが(笑)。それを過信しないように、自信をもってどんどん強い選手に挑戦していきたいと思います。

福嶋監督は柏原選手にチームでどんなことを学んでいってほしいですか?

福嶋:うちとしてはニューイヤー駅伝優勝を目指していますし、チームで練習しながら本人がエース区間を勝ち獲れれば、そこを走ればいいと思っています。マラソンに関しては、国内記録を持つ藤田も柏原が入社してくるのを楽しみにしていましたので、今後は関わる機会も増えて、お互いに相乗効果が期待できると思います。

柏原選手がマラソンに挑戦する時期の見極めは?

福嶋:スピードをつけた方が何をするにも有利ですから、まず今年の前半はトラックで狙っていきたい。マラソンに関しては、段階を踏んでいきたいと思っています、来年のニューイヤー後すぐに挑戦はないと思いますが、30kmで足がかりとなるようなタイムが出ればその翌年にでも、とは思っています。まずはトラックで結果を残して駅伝を戦って、マラソンに繋がる結果を残すことが大事だと考えています。

柏原選手はマラソンをどれぐらいの時間で走る自信がありますか?

柏原:世界では2時間4~5分でないとメダルは取れないので、最低でも2時間6分台では走りたいですし、これからの競技生活の中でどこまでそれに近づき、越えられるかをやっていきたいと思います。

石田部長に、予算削減の傾向があるがスポーツクラブのもつ意味は?

石田:企業としてスポーツは非常に大事だと捉えており、会社を・日本を・世界を元気にしようと日頃から檄をとばしています。また、社内に後援組織もあり、ファンがたくさんいるバックグランドの中で、今まで部を続けてきました。できればもっと予算を獲得して、世界で戦ってこいと言えるように、援助を頑張っていきたいと思っています。

柏原選手が富士通に入って学びたいことは?また、富士通に対してのイメージは?

柏原:社会人としてまずマナーを学びたいですし、様々な年代の人と関わることが競技する上で活力になり、また引退した時の財産となるように学んでいきたいと思います。富士通は…僕が入っていいのかというぐらいの大企業ですよね(笑)。CMでも、有名な方を起用していて、富士通という企業を見ない日はないぐらい。そういう大企業の広告塔になるということなので、気を引き締めてやっていきたいと思います。

オリンピックへのこだわりは、どういうところから来たものですか?

柏原:もちろん僕自身がオリンピックに行きたい気持ちがありますが、高校の佐藤修一先生、酒井俊幸監督、藤田敦さん、福島県で同期として競技をしていらっしゃったこの3人の方たちから学んで自分がオリンピックに行きたい気持ちがあります。高校の先生も、オリンピックでメダルを取るような選手を送り出したいと言われているので、僕が一番先になりたいとも思っています。今後は不安もありますが、自分がどんな選手になっていくのかという期待の方が大きいです。

42.195kmという距離の印象は?段階的にマラソンに挑戦することに対して

柏原:去年、大学4年に上がる前の春休みに初めて40 kmに挑戦して、長かったですけどすごく達成感がありました。僕は周りから、どちらかというとロードに向いていると言われるので、今年の前半はトラックをしっかり狙って後半はロードレース、ハーフマラソン、30kmなどを土台に頑張っていきたいと思います。

ロンドンオリンピックに挑戦する気持ちはありませんでしたか?

柏原:箱根に集中していたら時間はありませんでしたし、あれだけタフなコースをやってダメージがないわけがない。体を休めなければアスリートとしてもダメで、一度リセットしなければ企業でうまくやっていけないと思ったので、最初からロンドンオリンピックのマラソンに挑戦する気持ちはありませんでした。今年はその分、トラックで色々できたらと思いますし、B標準をきればオリンピックを狙える土俵にはあがれるので、それを狙っていきたいと思います。

福嶋監督は、柏原選手をひとりの人間としてどう見ていらっしゃいますか?

福嶋:寮での様子や練習を見てみると、ひとりの純粋な青年だなと感じます。また、彼には人を観察する洞察力があると思う。先日の延岡の合宿でも、多くの選手と一緒に練習しながら色々みているなと思いました。あと、競技者として大事な負けず嫌いな面もある。富士通に入ってポイント練習を数回やりましたが、きつくなってから最後2周で頑張り通す姿勢を見た時、彼は大学時代からこういう練習をしてきて、今の地位を築いたんだなと思いました。最終的にオリンピックで自分の夢を叶えたいと思った時に、日常の中でどれだけ継続的に努力していけるかが大事になる。彼はそういうことを、ひとつひとつ学生時代につなげてきた。みなさんは箱根の山の印象が強いと思いますが、全日本大学駅伝の最終区間のアンカーとしてもしっかり結果を残していて、決して山だけではない。彼の世代にはマラソンで可能性を持っている選手がたくさんいるので、彼が中心となって日本のマラソン界を変えていくような選手になって欲しいと思います。

柏原選手はB標準を出す手ごたえはありますか?

柏原:延岡で1週間ほど練習しましたが、その中でもしっかりと練習はつめて、達成感がありました。ここ数日間のジョッグは質が高いと感じていますし、これをいい流れにつなげていきたいと思っています。手ごたえというのはまだないですが、確実にひとつひとつ良くなっているという感触はあります。

柏原選手の以降の大会出場スケジュール等についてはこちらをご覧ください。