【社内報特別企画第二弾 最年長選手対談】富士通レッドウェーブ 篠原選手×川崎フロンターレ 中村選手(後編)


2007年以来のWリーグ制覇に挑むレッドウェーブは10月4日のシーズン開幕に向け調整中。一方、3連覇を目指しリーグ4位、ルヴァンカップは準決勝戦へと勝負の終盤戦を迎える川崎フロンターレ。(9月27日現在)。

その両チーム最年長選手の対談として、前編ではフロンターレで17年目を迎えた中村憲剛選手に、レッドウェーブの篠原恵選手が最年長としての振る舞いやトップアスリートとして走り続ける秘訣などを聞きました。後編ではコートネームやマイブーム、ルーティンなどのプライベートについて語り合いました。

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——中村選手はチームメートから「憲剛(けんご)」と呼ばれていますが、篠原選手は「リー」というコートネームが付いています

中村:なんて呼べば良い? 篠原ちゃん? 篠原さん? 恵ちゃん? 恵さん? リーさん?

篠原:何でもどうぞ(笑)。

中村:なんで「リー」なんですか?

篠原:英語で「leave it」、「私に任せて」という意味の頭文字をとり、コーチが「リー」と付けてくれました。

中村:いきなり「リー」と呼ばれて、「わたし?」みたいになったことはないのかな?

篠原:最近はありません。女子バスケ界ではコートネームで呼び合うことがとても多いので。フロンターレの選手は名前で呼び合っていますか?

中村:人それぞれですが、ガンバ大阪に移籍した鈴木雄斗選手と武岡優斗選手(現ヴァンフォーレ甲府)が同じ「ゆうと」だったので、チーム内で公募して「ラルフ」に決定したというエピソードはあります(笑)。

——篠原選手が聞きたいという「17年もの間、最前線で活躍を続けられた秘訣」を教えてください

中村:まず大きな怪我をしないこと、体のケアが大事だと思います。レギュラーに定着した20代当初からやるべきことをやり、プライベートの時間が削られたとしても、それを優先していました。一時は食事にも気を遣っていましたが途中からは気にしなくなり・・・色々経験した今だから言えるのはストレスを抱えるほうが良くないということ。リーさんは甘いものは好き?

篠原:好きです。

中村:体重が気になって食べないという人もいるけど、食べた分動けば良いと僕は思います。パフォーマンスに影響しない程度ならば、お菓子も食べるし、オフはお酒も飲みます。以前、ストイックになりすぎて失敗した経験があるので。

篠原:私も、オフには自分の好きなものを食べてストレス発散しています!

中村:そういう面でのメリハリをつけないとやっていけないよね。もちろん、ストイックに取り組んで成功する人もいるので否定はしませんけど。

——中村選手は試合前のルーティンがたくさんあるようで?

中村:今は違います。ルーティンを作り過ぎた時期があり、それに縛られて気にし過ぎた結果、神経質になり過ぎる必要はないという結論に達してしまった。勝つときも負けるときもあり、結局は自分次第。ルーティンはおまじないみたいなものという考えに変わった今は左足からピッチに入ることくらいかな。

篠原:試合前のロッカーではどのように過ごしていますか?

中村:ストレッチ。それと、みんなを見ている(笑)。じろじろ見るのでなく、様子を伺うような感じ。音楽を聞いていると自分だけの世界に入ってしまい、のりすぎて疲れることもあって30代前半でやめました。やめたら試合への気持ちの高め方も変わり、ロッカーでの視野が広がった。リーさんはルーティンありますか?

篠原:試合前にチームメイトの様子を伺うという考えは持っていなかったです。今シーズンから、ちょっと見てみようかな。ルーティンを強いて言えば、オロナミンCを飲むくらいです(笑)。

中村:オロナミンC! リーさんは音楽を聴く?

篠原:聴きます!

中村:気分が高まるでしょ?

篠原:はい。試合前は若い選手たちがわいわい楽しそうに話し、上の世代は音楽を聴いて集中しているという感じで人それぞれですね。

中村:時代だね。わいわいしても集中して臨んでも、アスリートは結果が全て。あくまでも勝つための雰囲気と空気感は先輩がつくるものだと思っています。それを若い世代に感じさせるのも先輩の役割。リーさんが30リバウンド、30得点すれば、みんなは話を聞くでしょ。「どうすれば、そんなパフォーマンスができるんですか」って。リーさんがチームの中心でプレーできるように準備し、年齢的にも周りを育てないといけない。

——お二人の最近のマイブームは?

中村:いまさらながらネットフリックスで「テラスハウス」を見ています。まだハワイ編ですが、リーさんは見ていましたか?

篠原:私も「テラスハウス」は好きで全部見ています。何がきっかけで見始めたのですか?

中村:クラブハウスで一度見たらおもしろかった(笑)。家ではほとんどテレビを見ないので、アウェー試合の移動時間に見ています。子供が3人いると、お稽古に連れて行ったり、勉強を手伝ったりしてなかなか時間がとれません。リーさんのマイブームは?

篠原:お子さんとの時間は羨ましいです。私の最近のマイブームは岩盤浴です。

中村:汗を流すのは良いけど、疲れない?

篠原:リラックスできるので疲れませんね。水風呂も好きで、スーパー銭湯にも行きます。

中村:流行りの「サウナー」ですね(笑)。

篠原:競技によって練習スタイルが違うと思いますが、サッカーはどんな感じですか? 私達はほぼ一日練習しています。

中村:基本は午前中で練習が終わり、午後3から4時には家に帰るかな。しかし、一日練習しているリーさん達はすごいね。何とか報われたいし、優勝したいよね。他チームもそうなの?

篠原:ほぼそうだと思います。バスケットボールはこういう環境なので、選手寿命が短い理由の一つなのかもしれません。

中村:なるほどね。寮ではメンバーと一緒ですか?

篠原:私のようにひとり暮らしをしている選手もいます。フロンターレは何歳まで寮に住めるのですか?

中村:高卒3年目くらい、今の入寮者は3人~4人しかいないかな。その後はひとり暮らしをしたりで、自由な時間を自分でコントロールしないといけない。

篠原:私も一人暮らしを始めて、自由な時間をコントロールすることが大変だと感じました。初めは苦労しましたが、今は自然にコントロールできています。

中村:どれだけ自分に時間をかけられるかで、結果は違ってくるから。

——時間をかけるというところで、中村選手はお肌のケアにも余念がないのでしょうか?

篠原:室外競技なのに、顔にシミがないのはなぜですか?

中村:そこまで考えたこともないよ(笑)。洗顔後は化粧水と乳液で潤す程度。練習前は日焼け止めを塗り、夏場は長袖を着て日焼けを避ける。ここ数年の異常な暑さはやけどして夜眠れなくなってしまうから。よく汗をかくので新陳代謝は良いと思うよ。

篠原:サッカーは屋外で天気にも左右されますが、暑さと涼しさではどちらが良いですか?

中村:涼しいほうがやりやすいよね。体育館は冷房が効いていますか?

篠原:はい。たまに寒いくらいです(笑)。

中村:それなら、午前と午後の2部練習できちゃうね(笑)。

——これまでに競技をやめたくなったことはありますか?

中村:ありません! 厳しい練習後に「もう無理」みたいなことは何度もあるけど(苦笑)。辞めた後を考えたことは一度もないし、考えるときは本当に辞めるとき。リーさんも、好きなように動ける時期を大事にしてほしいし、今こそ伸びるときだと思う。最年長になって何年ですか?

篠原:2年です。

中村:まだ最年長とはなんぞや、という境地に立っていないだろうし、3年目でチームが勝てなかったら自分からアクションを起こさないといけない気がする。それはプレー面なのか生活面なのか、はたまたロッカールームでの振る舞いなのかはわからないけど。最年長は愚痴をこぼせる相手がいないので、誰かひとり相談できる人がいるといいよね。自分にとっては嫁さんだけど。

篠原:最年長の自覚と責任を感じながら日々取り組んでいます。試合に勝ちきれないということは何かを変えなければならないし、結果にもこだわっていきたい。今はバスケ中心の生活なので。

中村:毎日完全燃焼して自問自答しながらできるのか。自分はこの年齢になっても上手くなりたいと思って毎日サッカーをしている。自分次第でいくらでも上手くなれるんだよね。チームのことを考えすぎて伸びていないと感じたら、自分の成長にフォーカスするのも良い。100本、200本打てとは言わないけど、自分が伸びることで周りも伸びると理解してほしい。何度も言うけど、最年長は誰からも言われないので、自分で自分のお尻をたたかないといけない。今シーズンのリーさんが楽しみ、注目してます!

篠原:またぜひ試合観戦にいらしてください!

中村:そうだね、2015年12月の代々木(*)以来なので行きたいね。試合日程を見ると土日ばかりだけど、行けるようにします!
(*)2015年12月11日 第17回Wリーグ レギュラーシーズン 1次ラウンド JX-ENEOSサンフラワーズ戦(国立代々木競技場第二体育館)

——最後に、FUJITSU SPORTSへメッセージをお願いします

中村:企業がスポーツを支援するのはスポーツにしかない魅力と可能性があるからで、自分たちは成果、結果を出す義務があります。雇う雇われでなく、自分たちが発信することで富士通が盛り上がる関係性を築いていきたいですし、フロンターレとして可能な限り携わっていたいです。強化運動部だけでなく、どの運動部も応援しているので結果も気になりますし、ニューイヤー駅伝で富士通という文字を見ると注目します。フロンターレのサポーターも「今回の対談をきっかけに篠原選手を応援に行こう」という行動につながると思います。

篠原:ありがとうございます! 憲剛さんの話を聞いて、今年こそ変わった姿を見せられるように頑張らねばと痛感しました。スケジュール的に難しいとは思いますが、会場にいらしてチームを後押ししていただけたら嬉しいです。

中村:これからもこういう選手対談など含めて、もっとコラボしていきましょう! そして、富士通社内報を読んでくれる人が仲間を募って、レッドウェーブ、フロンターレを応援してくれたら良いよね。お互いに頑張りましょう!

ベテランとして自身の経験を踏まえながら真摯に助言する中村憲剛選手。発言の全てが胸に刺さり勉強になったと刺激を受けた篠原選手。インタビューにおいて、中村憲剛選手の「最年長は相談できる人や愚痴をこぼせる人がいない」が印象的でした。

フロンターレはJ1第28節として、10月6日(日曜日)19時からShonan BMW スタジアム平塚にて、湘南ベルマーレと対戦します。
レッドウェーブは10月4日(金曜日)19時から大田区総合体育館にて、JX-ENEOSサンフラワーズとの開幕戦です。

◆両チームに大きな声援を届けましょう!◆

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